【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ベルリン・フィル/最高のハーモニーを求めて』(2008)

e0033570_0164286.jpg北京、ソウル、上海、香港、台北、東京と、6大都市を廻った2005年のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のアジアツアーに密着したドキュメンタリーで、首席指揮者兼芸術監督のサー・サイモン・ラトルをはじめとした団員たちのインタビューも随所に盛り込まれている。

コンサート前の不安やコンプレックス、音楽家としての生活、引退・・・といったプライベートなことから、ベルリン・フィルの伝統への思いや音楽への取り組みの姿勢など、芸術家と個人の二面性を率直に語る団員の声というものはかなり貴重なものではないだろうか。
また映像面でも、リハーサル風景やコンサート本番は勿論のこと、開演前、終演後、それに休日のオフショットまで収められている。
個々のアーティストとしての顔と、オーケストラという集団としての顔、ここでもまたその二面性が充分に捉えられ、一層の興味をかき立てられる。
東京をはじめとするコンサート開催地のショットが、やや観光案内的なのが残念といえば残念だが、それを描くことがこの映画の主筋ではないので、アクセントだと思えば問題はない。

映画は、実はコンサートやリハーサルの映像ではなく、新人の入団テストの風景から始まり、ツアーを終えた後に彼らが採用されたか否かの結果を提示して幕を閉じる。
ここにも普段我々が知ることのできない、オーケストラと、そして音楽家個人の裏の顔が映し出されている。
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by odin2099 | 2009-04-21 22:51 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(0)
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