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『諸葛孔明は二人いた/隠されていた三国志の真実』 加来耕三

『諸葛孔明は二人いた/隠されていた三国志の真実』 加来耕三_e0033570_8485971.jpg題名ほどインパクトのある内容じゃなかったけれど、中国の歴史に疎い者にとってはなかなか興味深い一冊。

世間に知られている諸葛孔明の姿は、実は”小説”である『三国志演義』での姿。
では”歴史書”である『三国志』での孔明像はどうだったのか?
という話と、
それじゃあ羅貫中が『三国志演義』を書いたときに、具体的にモデルにした人物がいたんじゃないの?
という話が本全体の柱。

羅貫中が生きていた時代には、劉備に似た男もいれば、孔明に準えることの出来る人物もいたなんて、この本を読むまではちぃーっとも知らなんだ。真面目に取り組めば、中国史って凄く面白いんだろーなー。
もっとも漢字の羅列で、誰が誰やらわからなくなるので中国史は苦手なんだが。

最後は「もし○○が××だったら」という仮定で、孔明は天下平定をなしえたかというシュミレーション。
架空歴史モノはよっぽど上手く作らないと白けてしまうのだけれども、この本でもそのあたりはちょい微妙・・・。
by odin2099 | 2009-05-09 08:49 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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