『諸葛孔明は二人いた/隠されていた三国志の真実』 加来耕三
2009年 05月 09日
世間に知られている諸葛孔明の姿は、実は”小説”である『三国志演義』での姿。
では”歴史書”である『三国志』での孔明像はどうだったのか?
という話と、
それじゃあ羅貫中が『三国志演義』を書いたときに、具体的にモデルにした人物がいたんじゃないの?
という話が本全体の柱。
羅貫中が生きていた時代には、劉備に似た男もいれば、孔明に準えることの出来る人物もいたなんて、この本を読むまではちぃーっとも知らなんだ。真面目に取り組めば、中国史って凄く面白いんだろーなー。
もっとも漢字の羅列で、誰が誰やらわからなくなるので中国史は苦手なんだが。
最後は「もし○○が××だったら」という仮定で、孔明は天下平定をなしえたかというシュミレーション。
架空歴史モノはよっぽど上手く作らないと白けてしまうのだけれども、この本でもそのあたりはちょい微妙・・・。