【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ウルトラマンコスモス/THE FIRST CONTACT』(2001)

7月7日は言わずと知れた「七夕」であるけれど、それだけじゃあない。”特撮の神様”円谷英二の誕生日なのだ。
てなことで(?)、円谷監督縁の作品を鑑賞。
ウルトラシリーズ35周年記念にして、円谷英二生誕100周年の記念作品、『ウルトラマンコスモス』の劇場版だ。

e0033570_224326.jpg実はこの『コスモス』、映画が先行。お正月か春休み頃の公開を狙った映画版で少年時代の春野ムサシとウルトラマンコスモスが出会い、その後に夏から始まるTVシリーズで青年になったムサシとコスモスの再会を描く、という構想だったのだが、映画の公開が延期。TVは予定通り7月7日スタートとなったものの、この映画版はその2週間後からの公開になってしまった。

そのチグハグさが原因、というわけでもないのだけれども、どうしてもこの『コスモス』、好きになれない作品だ。
最初に赤井英和、中山エミリ、風見しんご、舞の海、藤村俊二といった出演者の名前を見たときに、『ウルトラマンゼアス』のようなコメディとも呼べない馬鹿げた映画なのかなぁ、と思ってしまったのも敗因。
銀に青、というコスモスのデザインは結構気に入っているのだけれども・・・。

では横着して「しねま宝島」より当時の感想を転載。
ウルトラシリーズに飯島敏弘監督が帰ってくる! というだけで大興奮の新作劇場用映画。
ウルトラシリーズの監督というと円谷一であるとか実相寺昭雄といった名前が挙がるコトが多いが、なんといってもヒーローとしてのウルトラシリーズのフォーマットを作ったのは、紛れもない飯島監督の功績である。しかもしかも飯島監督は、日本SF映画史上に燦然と輝く宇宙人=バルタン星人の生みの親でもあるのだ。
これぞ正しくウルトラの原点回帰、正統派ウルトラマンの誕生!とマスコミは絶賛!暴走! 試写会で作品と遭遇した煩型の古くからのマニアをも唸らせ号泣させたと評判の傑作! との声が高くなれば、これは期待しないわけにはいかない。

で、のこのこ初日に劇場へ行ったわけだが、見ていてなーんか落ちつかないのだ。
今まで色々なウルトラシリーズに接して全て克服してきたのに、このどうしようもない違和感はなに?
目の前では確かにウルトラマンとバルタン星人の激突が描かれてはいる。
でも、これがバルタン星人? 
ウルトラで親子の情愛を描いたお話は珍しくもないが、何もお涙頂戴をバルタンでやることはないだろうに。地球人とはコミュニケート出来ない異質の存在、それがバルタンの魅力ではなかったのだろうか。

決定的だったのはSRCの飛行メカ・トロイの描写。どでかスピーカーが出てくるのはまだしも、でっかいゲンコツが出てきて怪獣にパンチをおみまいするというシチュエーションに、思わず座席からずり落ちてしまった。
おいおい、どういう世界観なんだよ、『ウルトラマンゼアス』だってそこまでやってないぜ・・・と(『ウルトラマンタロウ』ならやったかも・・・?=笑)。
おかげですっかり引いてしまい、最後の「シューベルトの子守歌」の大合唱に至っては思考能力がマヒ同然。ただただ呆然とバルタン星人たちを見送るだけであった・・・。
やっぱり純粋じゃないんだなぁ自分は、などと頭の片隅でボンヤリと思ったりもしたのだが。

言ってみれば飯島監督の優しさ、子供の視点というものが充分に感じ取れる作品ではあった。だがそれだけではなく、飯島監督はSFマインドも持ちサスペンス描写にも力量を発揮出来るタイプ。もっとそちら方面でも手腕を発揮して欲しかったな、というのは今時贅沢な願いなんだろうか。
とにもかくにも自分にとっては消化不良。もう少し時間をおいて、再度客観的に作品と向き合ってみようと思う。

因みにエンドクレジットの後、来年公開予定で劇場用第2弾の製作が告知される。
こちらはTVシリーズのメンバー中心のようだが、春休みの公開ならTVとリンクしたものだろうし、夏公開ならTVシリーズ後、ということもあり得る。どう展開させるか、今から興味津々。
映画パート2に関してはいずれまた書く機会があるかと思うけれど、この頃はまだ寛容だったのだなぁと自分に感心したりして。
今回観直した際の率直な感想は、ちょっと書けない・・・(苦笑)。
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by odin2099 | 2009-07-07 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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