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『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』(2008)

前作はシリーズ初の長編作品でしたが、やはり「ウォレスとグルミット」の本領は短編にあるような気がします。
ということで、スピルバーグ率いるドリームワークスとの提携を解消した最新作は、またまた短編作品(30分あると中編ということになるんでしょうかね、本当は)です。
ちなみに日本では三鷹の森ジブリ美術館のプレゼンツで、DVDもディズニーからの発売となりました。
スピルバーグの次は、ディズニー&ジブリとは、引く手数多のFA選手みたいなもんでしょうか。

『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』(2008)_e0033570_23111040.jpg次々と起こる”連続パン屋殺人事件”、その犠牲者はとうとう12人にも上ってしまいます。
そんな頃、宅配のパン屋を始めたウォレスとグルミット。
殺人事件を怖がりながらも、商売敵が減ることを喜んでいるウォレスと違い、グルミットは殺人犯の魔手が今度はウォレスに伸びていることに気付きます。
何とかウォレスを助けようとするグルミットでしたが、当のウォレスは配達中に街で憧れのCM女優と出会ったことから恋に落ち、仕事そっちのけで彼女に夢中になってしまいます。
はたしてグルミットは、殺人犯からウォレスを救い出すことが出来るでしょうか?

吹替版での上映が殆どだったのでDVD発売を待っていましたが、ちょっと期待外れの内容でした。
従来の作品に比べると、殺人事件がメインということもあるのでしょうが何となく殺伐とした雰囲気が漂い、素直に楽しめなかったですねぇ、ラストも後味が悪くて。
ほのぼのとしているところが、「ウォレスとグルミット」シリーズの持ち味であり、良さだと(勝手に)思っていたのですがねぇ。

せっかくなので(?)吹替版にもチラっと変えてみましたが、やっぱり無理して吹替版を観に行かなくて良かったなぁ、というのが率直な感想です。
今回ウォレス役が萩本欽一から津川雅彦に交代しているのですが、どちらも原語版におけるウォレスのとぼけた味を再現するには至っていません。
どちらかというと昨今、吹替支持派に回っているのですが、このシリーズは吹替反対ですね。
少なくとも、もっとウォレスの役に相応しい人が見つかるまでは。

Tracked from シネマ大好き at 2009-12-17 22:42
タイトル : ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢
クレイ・アニメーション「ウォレスとグルミット」シリーズの最新作「ベーカリー街の悪夢」。 パン屋「トップ・パン」を始めたウォレスとグルミット。水車小屋のような外観だけど、中は機械だらけ。ウォレスが目覚めるのも着替えるのも、食事もすべて、機械によるオートメ..... more
Tracked from ルナのシネマ缶 at 2009-12-17 23:11
タイトル : ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢
ウォレスとグルミットの シリーズは大好きなので、 やはり新作は見逃せません! 2008年のクリスマスに イギリスでTV放映された 作品です。 奇想天外な発明品を作っては大騒動を巻き起こしてしまうウォレスと、 間抜けな主人を支える愛犬グルミット。 今回はパン屋を開店。しかし、ウォレスは街で出会ったかつてのCM女優に 恋をして仕事に熱が入らない。 その頃、街では次々にパン屋が教われるという事件が発生していた為 グルミットは、ウォレスの身を案じていたのだが・・・・。 ...... more
Tracked from Matthewの映画日記? at 2009-12-18 17:57
タイトル : ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢 (DVD)
以前、ご紹介した「ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢」を、DVD購入したので、鑑賞しました。 結局、映画館には、観に行けなかった・・・ 甥っ子の家に行く用事があったので、一緒に見たら喜ぶだろうと、DVDは自分の趣味を植え付けさせるべく、幼いころから見せていた甥っ子たちと、一緒に見ました。 あらすじは、 奇想天外な発明でいつも大騒動を巻き起こしてしまうウォレスと、そんな主人を守るためいつも大活躍の愛犬グルミット。パン屋“トップ・バン”を始めたこの名コンビが、ふっくら焼けた美味しそうなパンを配...... more
Tracked from 迷宮映画館 at 2009-12-19 16:01
タイトル : ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢
ちびすけに、プログラム、見っけられてしまった・・・。いこっと!... more
Commented by sakurai at 2009-12-19 16:03 x
ヒッチコック風を狙ったという評判のもと、見に行きましたが、結構殺伐としてましたね。
ちょっと意外でした。
いつも、吹き替えを見てたもんで、今回の字幕が、物珍しかったのですが、津川さんが声だと知って、字幕でよかったと思いました。
やっぱ欽ちゃんですよね。
Commented by odin2099 at 2009-12-19 21:12
欽ちゃんもダメなんです(苦笑)。
どうしてもウォレスじゃなくて欽ちゃんになっちゃうから(というか、意図的にそう演じてますよね)。

今回の作品はホント、殺伐としてましたね。
次回作には期待したいところなんですけど。
あ、今度は「プッチンプリン」のCF版もDVDで出してくれないかなー?
Commented by 由香 at 2009-12-20 23:03 x
こんばんは~♪
ウォレスとグルミットは1作だけ観たことがあります~
とっても可愛くってお気に入りです。他の作品も観てみようかな♪

ところで、THE 4TH KINDに興味をお持ちのようなので取り急ぎコメントさせて頂きます~
>映画なりの謎解き、解釈というのはあるんですか?
ないです(笑)
どちらかと言うと、観客に疑問を丸投げって感じです。
私はこういう映画も結構好きな方ですが、肩透かしを味わう方もいらっしゃるかも、、、と思います。
Commented by odin2099 at 2009-12-21 20:54
「ウォレスとグルミット」、機会があれば全部観てみて下さ~い。

『THE 4TH KIND』の情報、有難うございました!
うーん、『サイン』みたいにハッタリかましてるのかと思ってましたけど(苦笑)、結構微妙な内容のようですねぇ・・・。
Commented by cinema-can at 2009-12-23 00:56
こんばんは!
たしかに、クリスマスに放送されたものにしては
結構残酷でしたよね〜。
まあ、イギリスはこういう悪趣味なトコ好きそうですけど・・(笑)
でもグルミットが可愛かったから私はOKです。

Commented by odin2099 at 2009-12-23 01:03
グルミット、けなげですよねー。
ウォレスは決して良いご主人さまとは言えないと思うんですが、ひたすら尽くす様は感動的。
こんな犬がウチにもいたらなぁ・・・。
by odin2099 | 2009-12-15 23:11 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(6)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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