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『東急ジルベスター・コンサート 2009→2010』

今回も楽しみました、ジルベスター・コンサート。
NHKがベルリン・フィルのジルベスター・コンサートの中継を見送っちゃったので、唯一のTV中継。
他にも各地で大晦日なら元日にかけての年跨ぎコンサートは開催されているのだから、どっかの局が代わりに放送しませんかね。

それはさておき、今回は15回目、そして会場となっているBunkamuraオーチャード・ホールは20周年という節目の年だそうで。
また「世界天文年」に掛けて「宇宙」をテーマにした曲と、更に共に生誕100年だというメンデルスゾーンとショパンの曲も選ばれておりました。

司会はいつもの大江アナウンサーと、もう一人は山本耕史。
毎回、その人選は不思議に思うのですが、どういう基準で選んでいるんでしょうかね。
演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。
指揮は初登場となる大友直人。
そして注目のカウントダウンは、ホルストの「ジュピター」。

オープニングはR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。
映画『2001年宇宙の旅』のオープニングという訳ですね。
CM明けはメンデルスゾーンを2曲。
『真夏の夜の夢』から「結婚行進曲」と、ヴァイオリニストの竹澤恭子を迎えての「ヴァイオリン協奏曲ホ短調 第3楽章」。

CMを挟んだ後は、いよいよカウントダウンに入ります。
ホルストの組曲『惑星』から「木星(ジュピター)」。平原綾香が歌ったことでも有名になったこの曲ですが、実はこの元になった中間部ではなく、その前後が好きなんですけどね(苦笑)。
テンポがコロコロ変わるので、カウントダウンとしては難しいかなぁと思ってましたが、うーん、これは成功?失敗?
最後の「じゃん!」は明らかにオーバーランしてましたけど、もしかすると狙いだったのかなとも感じました。

しかし毎回ドキドキします。
画面には残り時間がデジタル表示され、それが残り2分になるとアナログ時計の文字盤に切り替わるのですが、秒針が残り一周となり、あと20秒、15秒…というあたりはホントにハラハラ。
そして曲が終わっても終わらなくても、0時の時報と共にキャノン砲が紙吹雪や紙テープを発射する瞬間は、何とも言えないものがあります。
で、演奏が終わると司会者が会場とTV視聴者に向けて新年の挨拶を述べるのですが、その時オーケストラのメンバーが一斉に仮装するのもお約束。
何か年々派手になってきてはいますが…。

新年最初はJ.シュトラウスIIの「美しき青きドナウ」。
これも『2001年』繋がりでしょうか。
続いてデビュー50周年のピアニストの中村紘子が登場し、ドビュッシーの「月の光」(『ベルガマスク組曲』)とショパンの「ワルツ第2番変イ長調 華麗なるワルツ」の2曲を演奏し、次はテノールの錦織健とソプラノ幸田浩子が登場。
幸田浩子はモーツァルトのモデット『踊れ、喜べ、幸いなる魂』から「アレルヤ」を、錦織健はプッチーニの歌劇『トスカ』から「星は光りぬ」を披露。
うー、幸田さんの出番、これだけですか?

『東急ジルベスター・コンサート 2009→2010』_e0033570_9563455.jpgフィナーレはJ.ウィリアムス作曲『E.T.』の「フライング・テーマ」。
「宇宙」がテーマと言いながら、純粋に「宇宙」なのはこの曲だけですねー(苦笑)。
『2001年』関連の曲は元々「宇宙」とは無関係ですし、ホルストの『惑星』は星そのものを描写してる訳じゃないし、「月の光」を「宇宙」と言い切るのもちょっと辛いです。
でも選ばれた曲そのものはお気に入りが多かったので満足です。
何箇所か「演奏ミス?」と思えたところもありましたけれど…。

エンディングは恒例の「ラデツキー行進曲」。
指揮が大友さんで「宇宙」がテーマだから、密かに「宇宙戦艦ヤマト」でもやってくれないかな、なんて思っていたんですが、それは無理でした(笑)。
でも幸田さんで例のスキャット、一度聴いてみたいんですけれどねぇ。
失礼ながら、昨年のコンサートやCDで歌っていた方たちよりは透明感、そして包容力がありそうに思えます。

「ヤマト」といえば、年明けの最初のCM枠で『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の30秒スポットが流れました。
民放全局をジャックしたそうですが、この番組ほどそれに相応しいものはなかったんじゃないでしょうか。

そういえば観なかったけど、「紅白歌合戦」には上松美香ちゃんが出てたんだっけ。
水樹奈々のバックだけど、そこだけ観りゃ良かったかな。
by odin2099 | 2010-01-01 09:59 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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