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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『雲/息子への手紙』(2001)

e0033570_6403620.jpg冒険家にして映画監督というマリオン・ヘンセルが、世界各地の雲を追い続けたネイチャー・ドキュメンタリー。
その映像に、彼女が息子に宛て、妊娠中から出産、夫との別離、息子の成長、そして旅立ち、と折々の心情を綴った手紙の朗読が重ねられていくという不思議な構成。

手紙の朗読という形のナレーションは、フランス語版がカトリーヌ・ドヌーヴ、英語版がシャーロット・ランプリング。日本では両ヴァージョンが公開されたようで(公開は2004年になってから)、DVDも2種類の音声が収められている。もっともエンドクレジットを見るとドイツ語版、スペイン語版、オランダ語版と都合で5ヴァージョンが作られた模様。DVDならではの特性を活かし、全て収録して欲しかったものだ。

穏やかな天気の日もあれば、嵐の日もある。雨が降り、雪が降り、時にはオーロラも映し出される。
またネイチャー・ドキュメンタリーだからといって長閑な田園風景が続くわけではなく、時に都会の喧騒の中、近代的な高層ビルの窓に映り込む雲、なども捉えられている。
朝、昼、夜、時間も季節も超えて多彩な表情を見せる雲。
まるで一幅の絵画を見ているようだが、終盤には雲を扱った(必ずしも雲を題材にしたものではない)名画の数々も紹介されていく。

「雲を見て何と言えば良い?」
「見るだけで良い。それで十分」
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by odin2099 | 2010-01-06 06:40 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 空想俳人日記 at 2010-01-25 07:58
タイトル : 雲 息子への手紙
おおい雲 空を見上げたら 笑っておくれ   確かに異色のネイチャー・ドキュメンタリーと名づけられたとは言え、日頃の人間たちがどんちゃか物語を展開させていく映画からすれば、一見「これを映画と言うのか」「環境ビデオじゃないの」と言われても仕方がないかもしれませ... more

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