『大河ドラマ入門』 小谷野敦
2010年 01月 16日
自分は大河ドラマは殆ど観ない人で、子どもの頃に放送されていた『風と雲と虹と』や『花神』あたりが記憶の中心。それ以降の作品だと全く観ていないか、総集編をチラっと観てるか、さもなければ観始めたものの1クール程度で挫折という為体なんですが、それでも楽しく読めました。
ただ題名とは裏腹に、とても初心者向けとは思えない内容(笑)。
ディープなトリビアを連発、といった排他性はないですが、やっぱりずーっと観ている人ほどウンウン頷ける内容なんじゃないかと。
もっとも時代選定や配役、音楽等々に対する好き嫌いはかなり強いようですし、時代考証の不備や製作のスタンスに対するかなり辛辣なコメントも目立ちますので、熱心なファンならば怒りまくったりして・・・?
でも、ネチネチと責めてるわけではないので、読後感は決して悪くありません。
毎年毎年の大河ドラマはやっぱり気になる、という方ならばおススメでしょう。
非常に興味あります!!
大河ドラマを客観的に検証している本てありませんでしたよね??
ここ10年以上はあまり熱心に見ていませんが、80年代辺りの作品について読んでみたいです。
ご紹介ありがとうございます~
客観的かどうかはわかりませんが、少なくてもNHKの公式本みたいな居心地の悪さ(?)はなく、あくまでファン視点ではあります。
近年の大河ドラマは演技力のあるベテランよりも
若手の人気スターを起用する事が多いので、めっきり見なくなっちゃいました。。。
近年見たのは唐沢寿明と松嶋菜々子共演のドラマを数話見たぐらい。
一番ハマったのは西田敏行が吉宗を演じたドラマでした。
若手を一年かけてじっくり育てる、という方針ならば良いのですが、人気タレントを起用すれば視聴率も上がるだろう、という安易な姿勢では困りもんですね。
ドラマとはいえ、この「NHK大河ドラマ」という枠で歴史を学んだという子どもだって、決して少なくないと思いますし、先ずはしっかりした番組作りをして欲しいもの。民放じゃないんですから。
『利家とまつ』、この本では随分と叩かれてますよ(苦笑)。
『八代将軍吉宗』は、というより西田敏行は高評価を受けてましたが。