『「ロスト・シンボル」の秘密がわかる33のカギ』 トマス・ベイヤー・ジュニア
2010年 06月 08日
訳者によればこの本は「読者ガイド」というよりも「攻略本」だ、ということだそうですが、前作『ダ・ヴィンチ・コード』や前々作『天使と悪魔』にも少し触れつつ、この『ロスト・シンボル』で語られるキーワードや隠された裏の意味などなどを読み解き、解説して行こうと試みています。といっても詳しく掘り下げるというより、辞書のようにサラっと流しているという感じですね。もっと深く知りたければ他の本や専門書を当たれ、ということでしょうか。
気をつけなければいけないのは、この本では犯人の正体などのネタバレが堂々とされています。あくまで『ロスト・シンボル』を読み終わった人が、わからないところをチェックするというスタンスなので、いきなりこちらから読まないように。
ところでこの本、翻訳に若干の難あり、です。
参考文献などの紹介もあるのですが、日本で翻訳版が出ている本でも書名が違っていたりします。
これなんか、ちょっと調べればすぐわかることですが、もしかすると万事がその調子だったりするんでしょうかね。