【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『読売日響 第124回東京芸術劇場マチネーシリーズ』

このところ無性にオーケストラの音が聴きたくなっておりまして、思い立って当日券狙いで東京芸術劇場へ行ってまいりました。
読売日本交響楽団を聴くのは、多分これが初めてだと思います。
指揮は今年4月に常任指揮者に就任したばかりのシルヴァン・カンブルラン、ピアノは読売日響と初共演だというニコライ・デミジェンコ。
当日券はトータルで100枚くらい売られていたようですが、結局はかなりの入りでしたね。隣近所には空席ありましたが、この大ホールって客席数は1999席あるんですから。

プログラムは、前半がベルリオーズの「序曲<ローマの謝肉祭>」、オネゲル「夏の牧歌」、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、そして後半がムソルグスキー「組曲<展覧会の絵>」という構成でした。

e0033570_18154812.jpg「ローマの謝肉祭」は何度か聴いたことがあったはずなんですが、何故か全然聞き覚えなし・・・。なんか「あれ?あれ?あれ?」という感じで聴いていましたが、雰囲気は良かったですね。
「夏の牧歌」は、多分初めて聴く曲。ただこれは気に入りました。強烈な自己主張をする曲ではありませんが、心が落ち着きます。プログラムの曲目解説にもありましたが、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やベートーヴェンの「田園」がお好きな方ならば馴染みやすいのではないかと思います。
「パガニーニの主題による狂詩曲」も、もしかすると初めて聴く曲かも知れません。もっとも原曲は有名ですし、アレンジもなかなかポップな感じ(?)なので、長さの割に飽きがこないかも知れません。

この最後の曲はピアノが入るのでデミジェンコさん登場。終わった後にはアンコールで2曲も演奏してくれました。
1曲めはショパンのノクターン「遺作」、そしてもう引っこんでこれでオシマイかな、と思った頃にもう一度出てきてくれて、スカルラッティの「ソナタ 嬰ヘ長調」。
前半でこれだけアンコールがあるのは珍しいですね。

メインプログラムの「展覧会の絵」は、ラヴェルの編曲版。
生で聴くのは初めてですが、聴けば聴くほど原曲がピアノ曲だということが信じられないくらい、オーケストラが鳴っている曲でした。
しかし普段はCDなどで「流して」聴いているので気にしていなかったのですが、生でオーケストラと向き合って、真摯に(?)聴いているとちょっとした疑問点が。

というのもこの曲、大概の人は展覧会の会場を歩きながら色々な絵を見ている、という設定は知っていて聴いているんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか。
<プロムナード>という統一されたメロディーで、幾つかの短い曲を繋いでいて、その短い曲はそれぞれの絵画を音楽で表現したものだ、というシチュエーション、これが頭に入っているので今まで不思議にも思わずに聴いていたのですが、そういった予備知識なしで聴いていると、この曲ってかなり支離滅裂ですよね。
コミカルなメロディ、重々しいメロディ、静かなメロディ、おどろおどろしいメロディ、騒々しいメロディが、何の脈絡もなく取っ換え引っ換え出てくるのですから、精神分裂症の曲なんじゃなかろうか、と感じる人もいるんじゃないのかなあ、と思った次第です。
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by odin2099 | 2010-07-03 18:16 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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