『仮面ライダーディケイド/オールライダー対大ショッカー<DC版>』(2009)
2010年 07月 20日
昨夏公開された<平成ライダー10周年記念作品>『オールライダー対大ショッカー』のディレクターズカット版。
劇場公開版とディレクターズカット版(もしくはファイナルカット版)、2回商売するのがすっかり定着してしまった。個人的にはこの東映の商法、納得しているわけではないのだが・・・。
それはさておき、今回は公開版に約13分のカットを追加。
冒頭から「イカでビール!」の台詞が出てきたり、かなり細かく編集され、音楽のタイミングも修正。
確かに完成度は上がっているように思えるが、たかだか13分長くするなら最初からこのヴァージョンで公開して欲しい(長尺版といっても上映時間は79分だ)。
同時上映の<スーパー戦隊>との兼ね合いがあるのだろうが、それも間に休憩時間を挟めば問題なし。
シネコンなど、上映回指定でチケットの販売をしている映画館が嫌がるのかも知れないが、数年前の「ゴジラ」と「ハム太郎」の2本立ての時は普通に間に休憩挟んだんだし(「ハム太郎」だけ観て帰る子どもが結構いたけど・・・)、特にトラブルもないと思う。
<ライダー>1時間半、<戦隊>45分、それくらいのボリュームがあったって良いと思う。せっかくの劇場版だし、かつての<東映まんがまつり>、「まんが」の「まつり」を継承する番組なんだから・・・。
ただ、それでも良くわからないこの映画。
士と大ショッカーの関係、月影ことシャドームーンの立ち位置、小夜の正体、全てのライダーを集めたはずのバトルに参加していないライダーの存在、またバトルで敗れて倒されたはずの歴代ライダーの復活、鳴滝の目的、栄次郎と死神博士の関係・・・etc。
TVシリーズを全話観ていてさえわからないのだから酷い話だ。
総じて『ディケイド』、好きな作品ではあるんだが――。
ところで映画を観た人は、GACKTが演じた結城丈二って、一体何者なのかわかったのかなあ???
分かりませんでした。
ただただ雰囲気で見てました。
あれで最後、歴代ライダーが去っていく時に、アギトの翔一くんやBLACKの南光太郎みたいに、結城丈二も出てきてくれればきちんとおさまったのかも知れないけどねぇ。
いくらなんでもGACKTとライダーマンじゃイメージ結びつかないよなあ。
それにライダーマンのデザインをリファインする予定もあったそうだけど、それもボツになっちゃったんだよな。