【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『サファリ殺人事件』(1989)

1930年代の東アフリカ。謎の人物オーウェン氏からサファリ旅行に招かれ、元判事、私立探偵、医者、老軍人、ガイド、女優ら10人の男女が集まってきた。しかし肝心のホストの姿はどこにもなかった。
その夜、1枚のレコードからオーウェン氏による10人を殺人罪で告発するメッセージが聞こえ、一人また一人と奇怪な死を遂げる。それは古い童謡「10人のインディアン」の歌詞に准えたもので、一人が死ぬとテントに置かれた10個のインディアン人形の首が一つずつもがれていくのだ。
はたしてオーウェン氏とは一体何者なのだろうか?

e0033570_17544777.jpgアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』、4度目の映画化作品とのこと。
この頃クリスティー作品の映画化は、EMIが『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』『クリスタル殺人事件』『地中海殺人事件』と手掛け、権利がキャノン・フィルムに移った後も『ドーバー海峡殺人事件』『死海殺人事件』と続いたが、豪華キャストと風光明美なロケーションが売りのこのシリーズも、回を重ねるごとにレベルダウン。遂にこの作品で打ち止めに。
「アガサ・クリスティー生誕100周年記念作品」と、冠だけはご立派なのだけれども。

脚本はジャクソン・ハンシッカーとゲーリー・オハラ、監督はアラン・バーキンショー。
出演はドナルド・プレザンス、ブレンダ・バッカロ、フランク・スタローン、ハーバート・ロム、サラ・モーア・ソープ、ウォーレン・バーリンジャー、ポール・L・スミス、モイラ・リスターら。
兄貴より多少は甘いマスクとはいえ、スタローンの弟が主演格ではねぇ。

一応は外界との接触を断ち切る環境を整えたとはいえ、舞台がサファリなのは何でだろう? 見ず知らずの人から招待されて、いきなりアフリカくんだりまで出掛けるか、普通?
また皆さんテント生活なので出入り自由。プライベートも何もあったもんじゃないから、殺しやすい半面、他人にも見つかりやすいんじゃないかと思うのだけど、最後までバレないのも不思議。
というか、この状況下で原作通りのトリックが成立するのかなあ?

原作が面白いだけに最後まで観てはいられるけれども、映画としての見せ場はない凡作。今回が観るの2度目だけど、全然印象に残ってなかった・・・。
コピーには
「彼女が最も愛した『そして誰もいなくなった』最後の映画化!」
とあるんだけど、誰かもっと豪華なキャスト(というか役に相応しい演技派)を揃えて、もう一回くらいは映画化して欲しいもんです、ハイ。
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by odin2099 | 2010-09-23 17:55 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
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Commented by JoJo at 2010-10-03 01:04 x
こちらにも~。本作、そういえば今回の生誕120年記念で放送されませんでしたね??やはりあまり評判がよろしくないのでしょうか。

たしか本作、観たことがあるような。でも覚えていません(笑)でも、この原作を読んだときの衝撃はいまだに覚えています。クリスティは天才だ!と興奮しました。時代は流れ、どんどんミステリの形も進化していますが、クリスティはミステリ界のシェイクスピアだな、本気で思います!

そういえばエクスカリバーさんはクリスティ作品で最も好きなものは何でしょう?もしオススメの秘蔵作品がありましたら、教えてくださいね!
Commented by odin2099 at 2010-10-03 09:08
今回放送されなかったのは、権利関係の問題ではないでしょうか?
キャノンに移ってからの作品はDVD化もされてませんし、それに確かに評判は良くないですね。
あとは・・・忘れてるとか?(苦笑)。

クリスティーはまだ数冊しか読んでいないので多くを語れる立場にないですが、その中では『アクロイド殺し』かなぁ、やっぱり。
ただ、あれはアンフェアだと思いますけど・・・・・・。

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