【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『プリンセス・オブ・ペルシャ/エステル勇戦記』(2006)

如何にも『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』のパクリっぽい邦題を付けられてしまっているが、実は製作費50億というアッと驚く超大作。

紀元前5世紀のペルシャ、アハシュエロス王は王妃を選ぶべく国中の美女を強制的に王宮へと集めるが、その中にはユダヤ人の出自を隠し、”エステル”と名乗る少女ハダサもいた。やがて王の目に留まった彼女は、王妃となる。
だが宰相ハマンがユダヤ人を根絶やしにしようとしていることを知った彼女は、掟を破って王に接見、そして遂に真実を告げるのだったが・・・。

e0033570_6425353.jpg旧約聖書の「エステル記」を元にした歴史ドラマで、出演はルーク・ゴス、ジョン・ノーブル、ジョン・リス・デイヴィス、オマー・シャリフ、ピーター・オトゥールといった顔触れで、ヒロインのエステル役はティファニー・デュポン。
ロケーション映像は綺麗だし、セットも衣装も豪華だし、全米興収ランキングは初登場9位!
といっても流石に日本ではお呼びが掛らなかった模様。
それが4年も経って発掘されたのは、やはり『プリンス・オブ・ペルシャ』あったればこそ。

このお話は”聖書版「シンデレラ」”などと呼ばれているらしいが、エステルは架空の人物で、これも史実ではないという説もあるそうだが、そのあたりの解釈は学者や研究者に任せて我々は素直に映画を愉しめば良いのだけれども、どうにも馴染みのない世界だし、登場人物たちの背景やその関係が分かりづらく、おまけに言いたいことをハッキリ口にしない台詞回しには段々イライラさせられてくるのが玉に瑕。
せっかくの豪華な俳優、美しい映像も、上手く活かされているとは言い難い。音楽は壮大で聴かせるだけに、何とも勿体ない話だ。

また「シンデレラ」を引き合いに出すほど女の子が飛びつく恋愛モノの要素はないし、男の子が期待するアクションも皆無。どちらかというと夫婦間のすれ違いのドラマと、王宮内の権謀術数渦巻く陰謀劇を中心にした絢爛豪華な歴史絵巻といった塩梅なので、そういったものがお好きな方にはたまらないかも。
間違っても『プリンス・オブ・ペルシャ』の同工異曲の作品だと思って鑑賞はしないように。
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by odin2099 | 2010-10-08 06:43 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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