【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『忍者キャプター』(1976)

知られざる<スーパー戦隊>、それが『忍者キャプター』・・・って、ちょっと違いますか。ただ一頃の児童書には<戦隊>モノの括りで紹介されることもありました。
日本征服を目論む風魔烈風率いる風魔党と対決する、天堂無人が組織した正義の忍者キャプター
――現代を舞台にした忍者対忍者という対立図式は当時としては珍しいものでしたし、主人公である火忍キャプター7こと出雲大介が、風魔の抜け忍という設定もヒーロー物としては斬新だったかと。

e0033570_22155616.jpgただキー局が東京12チャンネルだったので、放送されなかった地域も多かったのでしょうね。
『ジャッカー電撃隊』よりも早く、『秘密戦隊ゴレンジャー』に次ぐ二番手だったりもしますが、一般的知名度は限りなく低く、放送局も違うからか<戦隊>シリーズに正式にカウントされませんでした。放送期間は1976年の4月から翌年の1月までなので、時期的には『ゴレンジャー』と被っているのもその理由かも知れません。
尤もこの時期の東映ヒーローは、ポスト「仮面ライダー」を模索してその活路を複数ヒーローに求めていたフシがあり、『アクマイザー3』や『超神ビビューン』は3人、『ザ・カゲスター』や『宇宙鉄人キョーダイン』は2人ですから、『キャプター』もそのヴァリエーションの中で語るべきだろうと思います。

放送局が少なかった割に視聴率は良かったようなんですけれど(1クールくらいまではリアルタイムで観てました)、何故か10カ月で急遽打ち切りが決まったらしく、監督の証言によれば手元にあった別作品の台本をその場で修正し(!)、最終回を撮ったとのこと。一体何が原因だったのでしょうか?
ちなみに後番組は『怪傑ズバット』なので、東映ヒーローの放送枠は残ったことになりますけど。

で、この作品は1976年12月に<東映まんがまつり>で上映されたもの。
もう放送も終盤の時期なのに、選ばれたのは第5話「キャプター皆殺し作戦」という初期作品なのも解せないですが、しかもこの頃の<まんがまつり>は基本「春」と「夏」だけ。
「冬」は地方のみの興行という変則的プログラムのくせに、そのラインナップとして放送局の少ない(地方では放送してない)『キャプター』を持ってきたのも不可解ですねえ。

e0033570_22163374.jpgお話の方は、陽動作戦でキャプターを誘き出し、その隙に天堂無人の孫娘・美樹を浚い降伏を迫る風魔火遁の策略を、キャプターたちが知力を振り絞って(?)阻止するというもの。
孫娘を見捨てる決断を下した無人と、何とかして美樹を助けようと苦悩するキャプターたち(特に雷忍キャプター1こと袋三郎兵衛)の葛藤が見どころでしょう。

キャプターは7人という大所帯で、下は中学生から上は45歳までと幅広い<戦隊>ですが、最年長で天堂家の執事・三郎兵衛が今回はメイン・フューチャーされています。演じているのは地獄大使など悪役の印象が強い潮建志ですが、これがなかなか良い味を出しています。
天堂美樹役の野川愛も、逆さ吊りにされて拷問を受けるシーンなどで頑張っていました。
ただ、7人というのはやはり多すぎると思いますし、キカイダーでイナズマンである伴直弥(伴大介)演じる出雲大介も、新鮮味には乏しいのは致し方ないですね。
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by odin2099 | 2010-12-21 22:18 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
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