【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『銀河英雄伝説/第一章 銀河帝国編』

遂に昨日から公演が始まった舞台版『銀英伝』、早速青山劇場へ出陣!
ここは1200人入る大劇場だけれども、どうやら立ち見席も完売状態らしい超満員。
チケットはネットでの受け付け開始日に先行予約していたのに、ほぼ1階席最後列になってしまいました。
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会場入るまでに列がグルングルンと蛇行してます。
観客層は90%以上が女性、しかもその大半が20代と思しき面々。
彼女たち、『銀英伝』知ってんのかなあ?
原作読んでいたり、アニメ版を観ていた人たちなら40代、いや少なくても30代半ばぐらいにはなるんじゃなかろうか。新しいファンを生み出してるのか、それとも出演者目当てなのかな。
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その出演者は、ラインハルト・フォン・ローエングラムに松坂桃李、ジークフリード・キルヒアイスに崎本大海、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフに「紅白」初出場を果たしたAAAの宇野実彩子、ウォルフガング・ミッターマイヤーに中河内雅貴、オスカー・フォン・ロイエンタールに東山義久、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツにジェームス小野田、セバスティアン・フォン・ミューゼルに”特別出演”の堀川りょう、パウル・フォン・オーベルシュタインに貴水博之、アンネローゼ・フォン・グリューネワルトに白羽ゆり、フリードリヒ4世に長谷川初範。

e0033570_21162784.jpg以下、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトに吉田友一、エルネスト・メックリンガー岡本光太郎、アウグスト・ザムエル・ワーレン土屋研二、コルネリアス・ルッツに平野勲人、シュターデンひわだこういち、ベルンハルト・フォン・シュナイダーは村上幸平、オフレッサー中村憲刀、アンスバッハは高山猛久、アルツール・フォン・シュトライトが北代高士、エルラッハ三井太一、そしてオットー・フォン・ブラウンシュヴァイクが園岡新太郎、ウィルヘルム・フォン・リッテンハイムに石鍋多加史、と続きます。

脚本は堀江慶、村上桃子、西田シャトナー、脚本監修としてアニメ版でプロデューサー、シリーズ構成、脚本、デザイナーなど八面六臂の活躍をした田原正利(総合監修としてもクレジット)、演出が西田シャトナーで、演出プランとして堀江慶がクレジット。あれ?この人、演出として発表されてなかったっけ。
音楽は何と三枝成影です。
堀江慶がガオイエローだったからってことは関係ないでしょうが、何気にヒーロー物出身者、チラホラいますねえ。
ラインハルトのお父さんが、ラインハルト役の声優・堀川りょうというのはファンサービスだったのかな。
原作者にして中国大好き・田中センセが桃李クンの名前に反応しないワケがなく、パンフレットでは桃李クンのことしか書いてないのはなんだかあ・・・。

物語は原作の1巻と2巻を、副題通り銀河帝国側に絞り、自由惑星同盟側の描写をオミットして構成してました。
アスターテ会戦から始まり、キルヒアイスが凶弾に斃れ、ラインハルトが帝国を手中に収めるまでですね。
自由惑星同盟側の人物は全く登場しませんが、ヤン・ウェンリーの名前だけは繰り返し登場するので、お話知らない人だと「???」ではないかと思いますが。

e0033570_21165019.jpgで、その合間に回想シーンとしてラインハルトとキルヒアイスとの出会いとか、アンネローゼが後宮に入れられるエピソードなどが挟まれるのですが、これがなかなか上手く行っていて、例えば惑星ヴェスターラントの大虐殺を、オーベルシュタインの進言により政治的見地から見過ごしたものの、後になって自責の念に駆られ「仕方がなかった!」と自己弁護するラインハルトの姿と、金でアンネローゼを売ったと非難するラインハルトに父が「仕方がなかった」と弁明する姿をダブらせるなど、作品を読みこんでるなあと感心する部分も多かったです。
休憩時間を除くと上演時間は2時間半ぐらいですが、心配していたよりもかなり良かったと思います、お話の展開は。

ただ、やっぱり登場人物が多いので、予備知識がないと誰が誰やらわからないでしょう。
ロイエンタールとミッターマイヤーは序盤から登場しますが意外に見せ場がなく(オフレッサーとの対決も唐突過ぎますし)、他の提督陣ではビッテンフェルトがややお笑い担当で目立ってるくらいでしょうか。
門閥貴族陣営は更に分が悪く、これでは最後のアンスバッハの見せ場も「誰それ?」になってしまいそうです。
あと、問題の艦隊戦ですが、これは将官役の俳優(例えばミッターマイヤーやビッテンフェルトなど)と群舞を担当するダンサーで表現してます。慣れてくればまあ納得しながら(させながら)観ていられますが、やはりちょっと違うかなと思わざるを得ませんね。

で、肝心の役者陣ですが・・・若手が多いので仕方ない部分ではありますが、台詞が聞き取り難いです。原作特有の台詞回し(「卿ら」とか)に苦労してる部分もありますし、効果音がかなり大きいので消されてしまっている部分もありますが、台詞の応酬が魅力の『銀英伝』でこれはちょっと辛いですね。

ラインハルトは「閣下」ですが、「殿」と被る部分もあるので結構いけます。ラインハルトより背の低いキルヒアイスは問題ですが、芝居は安定していました(何箇所か台詞をとちってましたが)。二人ともちょっとだけ、笑いをとる芝居もあって場内が沸きました。そういえばロイエンタールも背が低いのですが、何だかなあ。
ヒルダはもうちょっと頑張って欲しかったし、メルカッツはどう見てもミスキャスト。
一方、オーベルシュタインは難しい役どころだとは思いますがきちんと押さえていましたし、アンネローゼも舞台映えがしました。
そして全体を引き締めていたのがフリードリヒ4世。この方の演技の引き出しは、失礼ながら想像していた以上に多かったんですねえ。原作以上に存在感のある皇帝でした。
またもう一人、キーパーソン的な立場で支えていたのがセバスチャン・ミューゼル。次回があれば”特別出演”ではなく、正式なキャストとして参加して欲しいものです。
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早くも6月には「外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編」の上演も決まりましたが、おそらく「第二章」は決まりでしょう。
今度は「自由惑星同盟編」だと思われますが、どの部分を取り上げるのでしょう? 今回と同じ話を同盟側から描くのか、それとも<神々の黄昏>作戦あたりを描くのか・・・。
いずれにせよ、ヤンやユリアン、アッテンボロー、フレデリカ、シェーンコップ、ポプラン、キャゼルヌらを誰が演じるのかは非常に気になります。
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夜の部の当日券を求める列がもう出来てました。
「常勝の天才」だから合格祈願・・・?
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by odin2099 | 2011-01-08 21:18 | 演劇 | Trackback(3) | Comments(3)
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シンケンジャーにはまって松坂桃李さん目当てに9才と6才の子供を連れて観にいきました。
銀河英雄伝説は桃李さんの出演を知って初めてアニメやコミックを借りて観ました。それまでそんな作品があるなんて知りませんでした。面白くてファンがたくさんいるのがわかります。舞台はコロスがバラバラだったのがちょっと残念でした。綺麗に決まれば、そういう表現もあるなと評価されると思いますが、あれでは舞台化は無理なんだと否定されないかなと。因みにシンケンジャーファイナルライブには若い女性がたくさんいました。会場にいた女性たちは間違いなく俳優目当てにでしょうね。すみません、こんな俄ファンもいるんです。
Commented by odin2099 at 2011-01-15 09:38
いらっしゃいませ、コメント有難うございます♪

会場の雰囲気を見ると、殆どが役者さんのファンなんだろうなあというのは察しが付きます(笑)。
『銀英伝』のファン、こんなに若くないよなあ、と(あわわ)。

宇宙戦争の部分を除けば、宝塚あたりでも上演できそうな内容だと思いますので(帝国側限定ですけど)、舞台化の報を聞いた時はあまり驚きはしませんでしたし、実際台本としては膨大な原作を上手くまとめたなあという印象ですが、やはり戦争シーンはちょっと辛かったですね。
で、コロスは・・・あれならば、アニメ版の屋良有作さんでも呼んできて、ナレーション処理した方が良かったかもしれないですね。
ただ試みとしては面白いと思いましたし、外伝もチケット予約してしまいました。
舞台から入って『銀英伝』に興味を持った方が、原作小説やコミック、アニメなどを読んだり観たりした時に、どんな感想を持たれるのかは興味があります。
それに、お子さまにはお話、わかったんでしょうか?
Commented by odin2099 at 2011-01-15 09:38
「シンケンジャー」と言えば、花輪の中に”相葉弘樹”、”鈴木勝吾”、”相馬圭祐”という名前を見つけた時はやっぱり嬉しかったです。「ファイナルライブツアー」はDVDで観ただけですが、子どもたちだけが熱狂していたわけではないのがわかります。
女性陣の名前は見当たらなかったようですが、森田のすぅちゃんはゲネプロを観に行ってたようで、メンバーの仲の良さは続いているようですね。
来週には『ゴセイジャーVSシンケンジャー』が公開されますけど、楽しみです。

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