【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『十二夜』

嵐に遭って船が難破し、双子の兄セバスチャンと離れ離れになったヴァイオラ。九死に一生を得た彼女は兄は死んだものと思い、身を守るために男装してシザーリオと名乗りオーシーノ公爵に小姓として仕えることになるのだが、密かに公爵に想いを寄せるようになる。
そのオーシーノ公爵は、伯爵家の令嬢オリヴィアに夢中。しかしオリヴィアは、亡き兄の喪に服したいとの理由で公爵の求婚を断り続けていた。
そこで公爵は一計を案じ、シザーリオをオリヴィアの許へ遣り、自分の想いを伝えてくれるように命じる。複雑な気持ちで、オリヴィアへの使者に立つシザーリオ=ヴァイオラ。ところが公爵の求愛は拒絶し続けていたオリヴィアが、今度はシザーリオに心を奪われてしまう。
オーシーノ公爵はオリヴィアに、オリヴィアはシザーリオに、そしてシザーリオことヴァイオラはオーシーノ公爵に恋をする・・・。
更にオリヴィアに求婚する貴族のアンドルーや、執事のマルヴォーリオらも巻き込み、恋の行方は混沌とし、そして死んだと思われていたセバスチャンまで現れ――?
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シャークスピアの戯曲を串田和美が演出したお芝居を、Bunkamuraシアターコクーンにて夜の部を鑑賞。
出演は松たか子(ヴァイオラ(シザーリオ)/セバスチャン)、石丸幹二(オーシーノ/吟遊詩人)、りょう(オリヴィア)、荻野目慶子(マライア)、大森博史(サー・トービー・ベルチ)、真那胡敬二(船長/アントーニオ)、小西康久(役人)、酒向芳(ヴァレンタイン)、内田紳一郎(フェイビアン)、片岡正二郎(キューリオ)、目黒陽介(ジャグリング)、小春(アコーディオン)、ギデオン・ジュークス(チューバ)、つのだたかし(リュート/司祭)、飯塚直子(パーカッション/リコーダー)、片岡亀蔵(サー・アンドルー・エイギュチーク)、串田和美(マルヴォーリオ)、笹野高史(フェステ)。

e0033570_2343780.jpg『十二夜』は以前、東宝製作のミュージカル版を帝劇で観たことがあります。
この時はヴァイオラ(シザーリオ)を大地真央が演じ、オーシーノー公爵を鈴木綜馬、セバスチャンを岡幸二郎、マルヴォーリオには上條恒彦、そしてオリヴィアに愛華みれという配役で、他に安崎求、治田敦、山形ユキオ、越智則英、秋川雅史、鷲尾真知子らが出演。
更に狂言回し役として、道化の川﨑麻世とネコの本田美奈子が設定されるというものでした。
本格的なものじゃないにせよ、これでお話は一応知っているつもりだったのですが、今回の舞台版は更に邪道だったのかも知れませんね。

なんか不思議な舞台でした。
ミュージカルではないはずなのに突然役者たちが歌いだしたり、楽器を持って陽気に浮かれ踊ったり。
客席からは何度も笑い声があがりましたが、結局最後まで笑うことはありませんでした。
一人二役はちょっと分かり辛いものの(演出的に)松たか子は良かったですし(カーテンコールで元気に飛び跳ねてるのが印象的でした)、石丸幹二は格好良いし、荻野目慶子の怪演ぶりには感服しましたし、観終わってそれなりに愉しかったなあとは思えたのですが、どうにもこうにも自分の好みとは合わなかったようです。
演出兼任の串田和美のガラガラ声も耳触りにしか思えず、最後まで場違いなところへ来ちゃったかなあという居心地の悪さは拭い去れませんでしたね。こういうお芝居も、見慣れてくると好きになるのかも知れませんが。
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by odin2099 | 2011-01-15 23:43 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
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Commented by まつたけ at 2011-01-16 17:49 x
私も今日観ましたが全く同感です。松たか子が大好きなので楽しみにしていた分、余計に残念でした。素人の私でさえ、最初から展開がちぐはぐに感じ、最後までその感が拭えませんでした。結果、全然入り込むことが出来ませんでした。
Commented by odin2099 at 2011-01-16 19:36
コメント、有難うございました。

この芝居、随分と評判は良いようなので、ダメだったのは自分だけかなあ、なんて思っていたところです(苦笑)。
劇中劇っぽい演出もありましたが、あれにも混乱させられましたね。
一人二役もギャグと紙一重だし・・・。

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