【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『東映100大ヒーロースーパーファイト』

「笛吹童子」から「時空戦士スピルバン」まで。正義の100大東映ヒーローがビデオに大集合!スーパーアクション名場面の数々を編集し、30余年に渡る全東映ヒーローを網羅。この1巻に東映ヒーローの勇姿がすべて年代順に勢揃いした。
東映100大ヒーローが初めてその全貌を見せ、戦いの歴史が60分間ノンストップで爆発する大迫力、しかもナレーションでは、「仮面ライダーシリーズ」の中江真司氏を特別に招きました!
1986年に発売された、当時としては(現在でも?)かなり画期的なというか無謀なビデオ作品で、東映ならではの企画ものでしょう。
もう25年も前で、現役作品が『超新星フラッシュマン』と『時空戦士スピルバン』だったのだから隔世の感があります。
権利関係等々で今となっては実現の難しい企画かも知れませんが、その後のヒーローたちを網羅して続編や増補改訂版も作って欲しいですが、やっぱり難しいのかな。

e0033570_23513737.jpg100大ヒーローは単に時系列順に羅列されている訳ではなく、幾つかのブロックにまとめて紹介されます。
ちなみに第1号はパッケージ等の解説とは違い、月光仮面。月光仮面は宣弘社製作のTVシリーズが先なので、劇場版を(スタッフ、キャストを入れ替えて)製作したとはいえ”東映のヒーロー”扱いするのは抵抗があるのですが、まあ本邦初の本格的ヒーローということで大目に見ましょう。

以後、遊星王子、七色仮面、アラーの使者、アイアンシャープ、ナショナルキッド、そして笛吹童子、風小僧、白馬童子、白鳥の騎士、忍者部隊月光、ワタリが紹介されますが、やはり宣弘社製作の『遊星王子』、国際放映製作の『忍者部隊月光』は元になったTVシリーズとは別に劇場版を東映で製作しているので、どうなのかなあという気がします。

アイアンシャープは『宇宙快速船』という映画に登場した地味なデザインのヒーロー。ただ低予算ながら特撮は快調で、以前ビデオで見ていてビックリした覚えがあります。
ヒーローを演じているのは千葉真一。このビデオで紹介されている七色仮面も『新七色仮面』のものなので、『アラーの使者』共々すっかりヒーロー役者といった按排。『風小僧』と『白馬童子』は山城新伍、劇場版『遊星王子』は梅宮辰夫と、当時の東映若手スターが色々起用されていますね。

『笛吹童子』は東千代之介と中村錦之助(萬屋錦之介)が主演して大ヒットした映画、『白鳥の騎士』はTVシリーズですが、時系列的には『白鳥の騎士』が<新諸国物語>の第一部、『笛吹童子』が第二部となります(それ以降は『紅孔雀』、『オテナの塔』、『七つの誓い』等が作られています)。
<新諸国物語>は小説版を一通り読んでいるので、是非こちらのTV版も見たいのですが。

こうしてみると実質的な東映ヒーローの祖は七色仮面でしょうか。
そして『ナショナルキッド』。このビデオでしか知らないのですが、悪人に対して「待ちなさい!」とか「君たちの計画は、きっと私(わたくし)一人の力で防いでみせる」といった丁寧な口調にある意味で唖然としました。
『大忍術映画ワタリ』は白土三平の漫画を金子吉延や牧冬吉、天津敏らの出演で映画化したもの。なかなか面白いと思っているのですが原作者は激怒し、TVシリーズ化の予定も頓挫。代わりに製作されたのが『仮面の忍者 赤影』で、出演者はそのままスライド出演しているのは有名な話のようですね。

時代はスクリーンからブラウン管へ。
ということで次なるブロックで取り上げられているのは、悪魔くん、メフィスト(兄)、メフィスト(弟)、黄金バット、赤影、白影、青影、キャプテンウルトラ、ジョー、ハック、ジャイアントロボ、河童の三平、甲羅の六兵衛、鬼堂誠之介。妖怪や忍者、巨大ロボといった後のシリーズに欠かせない要素は、ほぼこの時点で出揃っている旨のナレーションも入ります。
『黄金バット』は劇場作品で、かなりの傑作。変身はしませんが主演は千葉真一。黄金バットの声を演じた小林修、そして主題歌は後に第一動画で製作されたTVアニメでも起用されました。

『キャプテンウルトラ』といえばキケロ星人ジョーを演じた小林稔侍が有名なのかも知れませんが、悪役顔のキャプテンはどうしても気になります(苦笑)。悪役俳優としての中田博久を認識してから見ているせいもあるのですが、当時の子どもたちは普通にヒーローとして接していたのかな。他にも白影や甲羅の六兵衛を演じた牧冬吉も、どちらかというと悪役を演じている印象が強いですねえ。
『妖術武芸帳』誠之介は御存じ佐々木功(ささきいさお)。これ見る限りではかなり格好良い着流し姿なんですが、はて。

ここで東映ヒーローに一つの革新的な要素が加わります。
それは「変身!」
仮面ライダー、2号、V3、X、ライダーマン、アマゾン、ストロンガー、電波人間タックル、スカイライダー、スーパー1、ZXが一気に駆け足で紹介されますが、Xとライダーマンの順番が逆なのはV3の映像が『仮面ライダーX』客演時のものだからです。何ともマニアックなセレクトですねえ。ただ次のライダーマンは映像が何故か『ZX』特番の時のもので、音声は『全員集合!7人の仮面ライダー』のものを被せるという訳のわからないものに・・・。

そして次のブロックでは変身ヒーローが大集合。
アンドロ仮面、バロム1、変身忍者嵐、月の輪、コンドールマン、イナズマンがごちゃ混ぜにされ、大乱戦状態に。忙しないけれども、これはこれで面白いものです。
それにしても『好き!すき!!魔女先生』、好きで見ていたはずなのに、アンドロ仮面に関する記憶がスッポリと抜け落ちちゃっているのは何故なんだろうか。
更に人造人間キカイダー、キカイダー01、ビジンダー、ロボット刑事Kも紹介されますが、個人的にはもっと時間を割いて欲しかったです、ハイ。

次なる要素は”集団”。グループヒーロー物が一挙大集合。
アカレンジャー、キレンジャー、ミドレンジャー、アオレンジャー、モモレンジャー、次いでスペードエース、ダイヤジャック、ハートクイーン、クローバーキングにビッグワン。映像は途中から劇場版『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』のものになります。
ザビタン、ガブラ、イビル、超神ビビューン、ズシーン、バシャーン、火忍、風忍、花忍、土忍、雷忍、水忍、金忍、カゲスター、ベルスター、スカイゼル、グランゼル、ズバット、流れ星、まぼろし、大鉄人17、スパイダーマン・・・ここで随分とカウントを稼いでいます。

『超神ビビューン』は第1話の映像で、きちんと『アクマイザー3』の3人との引き継ぎシーンも取り上げられているのが凄いですね。
『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』は、あれはヒーロー物だったのでしょうか。まぼろしを演じる真田広之の素顔は残念ながら殆ど拝めません。
『大鉄人17』はグループヒーローじゃないし(ただ上記劇場版『ジャッカー対ゴレンジャー』は、当初『大鉄人17VSジャッカー電撃隊』だったそうなので、そうなると現在のスーパー戦隊シリーズはかなり違った形になっていた可能性も・・・?)、権利関係といえば『スパイダーマン』がやっぱりネックになってしまうでしょうか。

で、『17』と『スパイダーマン』のレオパルドンは前振りで、強大な悪に立ち向かうには巨大ロボの力が不可欠!
ここで紹介されるのは『バトルフィーバーJ』ですが、『ゴレンジャー』や『ジャッカー』が一人一人を単独でカウントしていたのに対し、今度はメンバー一人一人ではなくバトルフィーバーロボだけでカウントされるようになりました。
続いてダイデンジン、サンバルカンロボ、ゴーグルロボ、ダイナロボ、バイオロボがどど―っと紹介されて行きます。
勿論個々のヒーローの活躍シーンもありますけど、カウントはあくまでロボット単位。<スーパー戦隊>というより、<巨大ロボヒーロー物>という扱いなんでしょうね。

ヒーローファイトは遂に宇宙スケールの物語に。
となれば出てくるのは当然ギャバン、シャリバン、シャイダーの宇宙刑事たち。『3人の宇宙刑事』特番の映像から始まったので、うわ、ギャバンはスキンヘッドだけかと思ったら、ちゃんと1話の映像などもあって一安心。もっとも出典は特番からのようで、シリーズのファンとしては今一つ納得のいかない構成ではあるのですが。
続いてマシンマン、バイクロッサーギン、バイクロッサーケン、チェンジロボ、ジャスピオン。『電撃戦隊チェンジマン』を前のブロックへ入れなかったのは、敵が宇宙規模の大組織だったからでしょう。

その後に出てくるのは鬼太郎、砂かけ婆、子泣きじじい、一反もめん・・・は月曜ドラマランド版『ゲゲゲの鬼太郎』から。以前にも書きましたけれど、この作品はテイストが「宇宙刑事」っぽいのでここに入れても然程違和感ありません。
そしてフラッシュキング、スピルバン、ダイアナレディで100大ヒーローのカウントアップ。
構成には色々と不満はありますが、それでも充実感というか満腹感は半端じゃありません。
そして最後は再び『月光仮面』に戻り、事件解決後に去っていく月光仮面、見送る人々、「終」マーク・・・でこの作品もENDになるなど、オチも洒落ています。
うーん、続きが見たいですねえ。
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by odin2099 | 2011-06-18 23:52 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
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