【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『グリズリー』(1976)

観光シーズンを過ぎても大勢の客が訪れているカナダの国立公園で、二人の若い女性キャンパーが惨殺される。森林警備隊のケリー隊長は熊が犯人だと睨むが、公園管理責任者のキトリッジはそれを認めない。
動物学者のスコットは、犯人が熊ではなくより巨大で凶暴なグリズリーの仕業だと断定するが、やはりキトリッジは公園閉鎖を主張するケリーの言葉に耳を貸さず、その忠告を無視して森にハンターを入れ、更に宣伝のためにマスコミも呼びよせてしまう。
しかしその間にも犠牲者は続々と増え、ケリーはスコットや、ベトナム帰りのヘリコプター・パイロットのドンと共に、グリズリーを仕留めるべく森へと入ってゆく――。

e0033570_22164579.jpg『ジョーズ』の大ヒットで、凶暴なサメが大暴れする亜流作品はゴマンと作られたが、この作品はストーリーの骨子はそのままに、サメをハイイログマ(グリズリー)に置き換えたという、ちょっと捻った一品。
監督はウィリアム・ガードラー、出演はクリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ジョーン・マッコール、ジョー・ドーシー、チャールズ・キッシンジャーら。

カメラがグリズリー視点で犠牲者に接近し、全身を映さずに恐怖感を煽るという演出も『ジョーズ』そっくりだし、クマ退治に出向くのが3人組という点も同じ。
お偉いさんが危険を認識せず、事態をドンドンと悪化させていくというのは、もはやこのジャンルのお約束だ。

『ジョーズ』と違うのは、ヒロイン的な女性キャラを出して多少色恋沙汰を描いていることと、犠牲者が増えても主人公がロクな手を打たず、打ってもみんな後手後手にまわる、という点だろうか。
何れも『ジョーズ』をより生温くするだけの効果しか上げておらず、亜流は所詮亜流ということか。
ただそれで詰まらないかというとそうでもなく、緊迫感はないものの、B級と割り切れば結構楽しめるのは、”元のお話”が面白かったからか。

以前はレンタルビデオを探して見たが、今回はDVDで鑑賞。小林清志、仲村秀生、田中信夫、栗葉子、村松康雄、納谷六朗といった豪華な吹替キャストで楽しめるとは良い時代になったもんである。

ところで通常のハイイログマの体長は、大きいもので2メートルくらいらしいが、この映画に登場するのは5~6メートルという設定の化け物。
しかし本物のクマを使って撮影したのが売りらしいけれど、そのせいで巨大感が出てないのは何だかなあ。
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by odin2099 | 2011-10-26 21:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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