『パロへの帰還』<グイン・サーガ>16 栗本薫
2012年 05月 03日
だがスカールはカメロンにのみ秘密を打ち明けるとノスフェラス行を決行。ナリスは逸早くそのことを察知しカメロンに接近するが、カメロンは頑なに口を閉ざした。
やがてアルゴス軍と共にリンダとレムスが帰国。レムスは正式にパロの聖王に即位するのだが、意に反してナリスを摂政に付けざるを得ないことに苦悩する。だがその即位式の最中、”予知者”リンダは・・・?!
ようやっとリンダとレムスがパロへ帰還。長かったですねえ。途中で主人公はいなくなっちゃうし。
前巻で第三部「戦乱篇」が終わり、本巻からは第四部「放浪篇」がスタートということになってますが、実際はこの巻までが第一話。ながーいプロローグのお終いです。
かつての舞台版『グイン・サーガ/炎の群像』も最近のアニメ版もここまででお話をまとめていますが、主人公不在を除けば綺麗にまとまってますからね。それにこれ以降の展開は、明確に「ここまでで一区切り」という感じにはなかなか行かないということもあるから難しいのでしょう。