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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『復刻!東映まんがまつり 1974年夏』

1974年夏に上映された<東映まんがまつり>を丸ごとパッケージ!
収録作品は『フィンガー5の大冒険』、『マジンガーZ対暗黒大将軍』、『五人ライダー対キングダーク』、『イナズマンF』、『ゲッターロボ』、『魔女っ子メグちゃん』の豪華6本立て。

e0033570_18202782.jpgこの番組はリアルタイムで見に行ってますし、その後でビデオ化された幾つかの作品は見直してますけど、一番の注目作はこれ、『フィンガー5の大冒険』でしょうね。人気絶頂だったフィンガー5を主演に迎えたアイドル映画、というのも勿論なんですが、脚本が東映動画ついで東映でプロデューサーとしても活躍した飯島敬で、監督が石ノ森章太郎というのが何ともはや(長石多可男監督と連名でクレジット)。そもそも本職でも何でもない素人監督に、どうしてアイドル映画を撮らせることになったんでしょうか。しかも多忙な人気漫画家だし、被写体も過密スケジュールだったであろう人気アイドルなんて無茶もいいとこだと思いますがねえ。

お話はフィンガー5の5人がそのまんま本人役で登場し、ひょんなことから悪ガキ兄弟(畠山麦がいる!)とバスケットボール対決をする羽目になるというもの。でも花の精(ジニー・シムスという女の子が演じてるけど誰?)の助けを借りたり、とてもバスケとは思えないプレーが続出したりでスポーツ映画としては当然ながらアイドル映画としてもどうなのかなー?という出来栄え。まあ見るのは公開時以来だったので懐かしかったですよ。覚えているのは仮面ライダーV3がちょこっと登場するカットだけでしたが。あとは石ノ森先生ご一家が勢揃いしているのも貴重でしょうね。

『マジンガーZ対暗黒大将軍』は何度見ても傑作。ドクター・ヘルの機械獣とは違うミケーネの戦闘獣の筈なのに、劇中で「機械獣」と「戦闘獣」が混同されているのが気になるし、ゴーゴン大公はなんでマジンガーZのことを暗黒大将軍に報告しなかったのかとか、予言者(=兜剣造博士)はもっと早く息子の甲児を助けにグレート・マジンガーを出撃させるべきだろうとか、まあ色々ありますけど、上映時間が43分とは思えないほどの充実ぶりです。

そういえばこの作品では剣鉄也をデビルマン=不動明でお馴染みの田中亮一が演じてますが、これは正式キャスト未決定だったための暫定措置、というのが定説。本番(TVシリーズ)では野田圭一になっているのですが、最近になって実はキャスト交代だったという話を聞きました。確かにシリーズに登場した鉄也と企画段階の鉄也は、少々異なるキャラクターだったことが公開されている資料からでもわかります。ということは劇場版の段階では田中亮一に内定していたものの、その後のキャラの手直し・見直しの結果、野田圭一に変更になった、という可能性もあるのかも知れませんね。

お次は『五人ライダー対キングダーク』、これは何度も書いてますけどちっとも面白くありません。5人ライダー対GOD怪人軍団の対決、新怪人コウモリフランケンの登場、とキャラクターやシチュエーションは充実しているんですがねえ。
スケジュールがタイトだったというのは広く知られているようですが、神敬介役の速水亮は冒頭部分だけで殆ど登場せず、ゲストライダーも声のみ。しかもクレジットさえされていません(ライダーマンだけはスケジュールの関係かオリジナルキャストではありません)。スーツアクターもTVメインの人たちではなさそうですし、アクション部分の効果音がまるで別物。こういうところでも違和感覚えるんですよね。

左腕にカセットアームを装着し「俺は仮面ライダー4号!」と名乗るライダーマン、「2号ライダーキック!」とか「ライダー2号キック!」とか珍妙な技の名前も飛び出すし、どうしてこうなってしまったのでしょうか。5人ライダーも全く連携取れてませんし。
見所はゲストヒロインの水の江じゅんのみ!(お、言い切った)

その劇場用新作『五人ライダー対キングダーク』より面白かったのが、TVシリーズのブローアップ版の『イナズマンF』。子ども向けとはとても思えない、今の<スーパーヒーロータイム>の枠内じゃまず放送出来ないであろうハードな12話「幻影都市デスパー・シティ」がセレクトされていますが、それでも子ども心にも印象に強く残ってました。理解はとても出来ませんでしたが。ゲストヒロインの久万里由香、綺麗。

『ゲッターロボ』は第6話「恐竜!東京ジャック作戦」のブローアップ版。リョウとハヤトはメチャ仲が悪いし、神谷節もまだ定着していないので「ゲェッタァーービィーーーームッ!」などの叫びが違和感タップリ。これはこれで新鮮ですけど。
余談ですが、ゲッターロボの「ゲッター」が「ポイント・ゲッター」から来てるとは思いませんでした。だから恐竜帝国の帝王の名前が「ゴール」なのね。

残る一本は『魔女っ子メグちゃん』。こちらは第1話「すてきな魔女がやってきた」。
『メグちゃん』は再放送なんかで何度か見てますが、それでもちゃんと見るのは四半世紀以上ぶりでしょう。それにしてもメグちゃん、色っぽいですねー。荒木伸吾絵+吉田理保子声の破壊力は凄まじいものがあります。メグちゃんの魅力は不変!リメイクして欲しいとは思いませんが、このまんまの絵で動く新作は見てみたいかも。でも声が難しいかあ・・・。
そういえばこの6本立て、石ノ森章太郎関連が3本、永井豪関連が2本、そのどちらでもないのはこの『メグちゃん』だけですねえ。やはりこの二人は偉大だ。

e0033570_21253199.jpgというワケでこの<東映まんがまつり>のDVD化、好評らしく更に1968夏、1969夏、1970夏、1984夏、1985夏の発売が決まってますが、自分の見たい、欲しいパッケージは残念ながらこの中にはありません。1974春、1975夏、1976夏、それに1980春と1981春を強く希望したいんですけど、やっぱ無理かなあ。あ、後は出来れば1978夏も。それに1977の春・夏、1978の春、1979春・・・と上げていくとキリがありませんなあ。

<追伸>
当時は知らずに歌ってましたけど、フィンガー5の楽曲ってかなり意味深な歌詞が多いですねえ。当時の晃や妙子の実年齢を考えると尚更。
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by odin2099 | 2012-06-17 18:23 | 映画雑記 | Trackback(1) | Comments(0)
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