【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『スパイダーマン』(1977)

一足先に見てきちゃいましたけど、いよいよ新作公開だからこんなビデオを引っ張り出してきました。これが最初の実写版かな。アメリカで放送されたTVシリーズのパイロット版で、日本では翌年に劇場公開されました。他にも前後編エピソードをまとめたもの(なのか元から長尺なのかは知りませんけど)が、2本ほどビデオ・リリースされています。多分TVシリーズそのものは日本には来てないんじゃないかと思いますが。

e0033570_231967.jpgさてこの作品、しっかりと映画館で見ています・・・なんてことはなく、最初に見たのは今から四半世紀以上も前、「日曜洋画劇場」かなんかで放送した時です。いや~、機会があれば映画館で見たかったですけどね。公開劇場がかなり少なかったんじゃないかな。
その時はそれなりに楽しんで見た記憶がありますけど、うーん、普通につまらないや。というより「スパイダーマン」に見えません。

第1話なのでスパイダーマンの誕生秘話が描かれているのですが、新聞社でバイトしてる学生のピーターが、自らなんかの実験をしている際にその影響を受けたクモに噛まれたことで不思議な能力を得る、というだけ。どうやら叔母さんと二人ぐらいらしいのですが、両親や叔父さんのことについては一切触れられません。

で、このピーター君、新聞社でカメラマンとして働こうとしているんですが、編集長には怒られてばっかりだし、科学ヲタクってほどでもなさそうだし、キャラがハッキリしません。まあ冴えない青年ってとこはピーターっぽいかも知れませんが、「新聞社がメインでちょっとドジったりもするけど実はヒーロー」という設定を取り出すと、どうもライバルの「スーパーマン」っぽい匂いもしてきますねえ。

怪しげな新興宗教だか自己啓発セミナーだかの”導師”が、暗示をかけ遠隔催眠で人々を操って騒動を起こすというのも何だかパッとしませんし、スパイダーマン自身が壁をするすると上り下りするぐらいしか芸がないので、アクションやサスペンス要素も申し訳程度。あちらでもファンに受けが悪かったそうですが、そうだろうなあ。どうせ改変するなら、もっとヒーロー物に徹するとか、それぐらいやれば原作とは違ったファンが付いたかも知れませんね。

そう、この作品が日本で劇場公開された年は、正に日本で東映版の『スパイダーマン』の放映中。スパイダー星人から能力を与えられたり、巨大ロボットのレオパルドンが登場したりでこちらも原作ファンからは評判悪いですが、中途半端になぞるよりは思いっきり日本風というか、東映風のヒーローにアレンジしたのはいっそアッパレかと。
少なくてもアクション・シークエンスは日本版に軍配が上がります。
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by odin2099 | 2012-06-29 06:00 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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