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『金ヶ崎の四人/信長、秀吉、光秀、家康』 鈴木輝一郎

「信長、やってくれたぜ・・・・・・(泣)
織田信長、人生最大の危機、越前・金ヶ崎城で孤立!
一目散に逃げる信長、出世のチャンスに勇む?秀吉、妙にニヒルな光秀、そして巻き込まれた家康
のちに天下を狙う四人の試行錯誤、七転八倒の迷走ぶりと奇跡の決断をコミカルに描く痛快作」

「義弟・浅井長政の突然の裏切りにより、敵地・金ヶ崎城で孤立した織田信長。すべてをあきらめた信長、末端武将の木下秀吉はびびり、流浪の中年武将・明智光秀は捨て鉢になり、信長の盟友・徳川家康は我が身の運のなさを嘆く。
思考停止、パニック、狂態・・・・・・
のちの天下人らしからぬ行動をとりまくった戦国のヒーロー四人、最後の決断の行方は?」

『金ヶ崎の四人/信長、秀吉、光秀、家康』 鈴木輝一郎_e0033570_2215198.jpg帯のコピーで「面白そう!」と思って購入してから半年以上ほったらかしにしてましたけど、やっと積読から読了!
この四人が一緒に戦ったのはこの合戦しかなかったんですねー、知らなかったけど。

オール・オア・ナッシング、何事にも極端な信長、交渉事や雑事には天才的な冴えを見せるのに、軍事はからっきしダメの秀吉、一見穏やかな学者風、実はギャンブル好きな光秀、そして貧乏くじ引きまくり、忍耐親父は未来の姿で血気盛んな家康、という具合に四人のキャラが立っているので、そんなアホな、と思いながらもドンドン読んで行けちゃいます。
一般的な光秀や家康のイメージとは大きく違うのと、信長が自由すぎるのに拒否反応ある人もいるでしょうが、色々とツッコミながら読むのが正しいのでしょう。

ただ、ちょっと尻切れトンボすぎるのがねぇ・・・。
Tracked from ヘタレの戯言~ひとりよが.. at 2012-09-03 01:40
タイトル : 『金ヶ崎の四人 信長、秀吉、光秀、家康』読了。
図書館レンタ本。 色々ツッコミどころがありますが…むしろツッコミどころしかありませんが、 個人的には 信長の本陣トンズラが発覚した時の家康&光秀&秀吉の本音が一番のツボでした。 信長、人生最大の危機、浅井長政の突然の裏切りで敵地、金ヶ崎城に孤立!後に天下…... more
Commented by まるひげ at 2012-09-03 01:40 x
おばんです。
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
TBありがとうございました!
鈴木作品の登場人物はどれもキャラが立っているものですが、
とりわけこの作品は4人のキャラ付けありきの1冊ですよね。
個人的には意外性たっぷりの光秀が楽しかったです。
ご指摘のとおり、色んなところでツッコミ入れながら読んでると
本当にあっという間に読み終えられます。
読了後、考えさせられるような内容ではありませんけれど、
こういう時代小説もたまには良いですよね。
Commented by odin2099 at 2012-09-03 22:20
>まるひげさん

あの秀吉が後年家康に対してどういう態度を取ったのかを考えたりすると愉しいですね。
結局頭が上がんないままだったのか、それとも手のひら返しで強気に出たのか。
光秀は面白くなりそうだからという理由で本能寺の変を起こしたのかしらん。
信長公や浅井長政の神出鬼没っぷりとか、愚痴ってばかりの家康とか、これってやっぱりコメディとして読むべきかなあ。

初めて読む作家でしたが、これから他の作品もチェックしたくなりました。
by odin2099 | 2012-08-31 06:20 | | Trackback(1) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur