『ビブリア古書堂の事件手帖3/栞子さんと消えない絆』 三上延
2013年 01月 22日
今回もプロローグとエピローグに挟まれた3つの連作短篇集となていて、一つ一つは独立したそれぞれの本にまつわるお話になっていますが、一冊としてもまとまりがあるものになっています。さらに栞子さんのお母さんの謎をからめた大きなお話が1巻から続いているわけで、これはなかなかの構成力だなあと感心しております。
最初は「男にとって都合の良い理想像」だった栞子さんですが、段々と生の感情を剥き出し、まではいかないまでも多少は内面を吐露するようになってきていますし、これまで脇キャラに過ぎなかった妹の文香ちゃんがキーキャラクターに。またこれまでのゲストキャラクターが準レギュラー化し、それぞれが大きな役割を担っている点も素晴らしいですね。
無理矢理引き延ばしたり薄めたりは勘弁ですが、可能な限り長く続けて欲しいシリーズです。
今回ご紹介するのは「ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜」(著:三上延)です。 -----内容----- 鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。 すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。 人々は懐かしい本に...... more
548 3巻も楽しく読みました。 今回は失踪した栞子さんの母親の影が強かったです。徐々に明らかにされていく篠川家の謎・・・ってところでしょうか。大輔君は相変わらず栞子さん ...... more
先日はTBありがとうございました。
たまにTB送ってくれていますよね^^
ビブリア古書堂シリーズは、今月に「4」が出るのでとても楽しみにしています。
栞子さんの母親の謎にどこまで迫っていくのか、かなり気になります。