『ガラスの大エレベーター』 ロアルド・ダール
2005年 12月 05日
あの映画『夢のチョコレート工場』、『チャーリーとチョコレート工場』の原作でもある『チョコレート工場の秘密』には、実は続編があったのです。
以前は『ガラスのエレベーター宇宙にとびだす』という題名で翻訳が出ていたのですが、<ロアルド・ダール・コレクション>刊行に合せて改題・新訳版でのお目見えとなりました。
で、どんなものだろうと読み始めてみたんですが、うわ~、こりゃ辛いわ。
物語は『チョコレート工場の秘密』のラストシーンから始まります。
ガラスのエレベーターに乗ってチャーリー君の家にやってきたウォンカさんは、両親や祖父母を乗せて工場へ戻ろうとします。
ここで、「そうか、続編があるのか。読んでみようかな」と思われた方には、ちょっとご注意を。
『チョコレート工場の秘密』を読んだ人、『夢のチョコレート工場』を見てる人なら問題ないんですが、『チャーリーとチョコレート工場』だけ見たという人は、先に原作を読んでおくことをお勧めします。
というのもこの新作映画は終り方が原作と違い、むしろ正反対の結末になっているので、この続編には繋がらないのです。
なのでいきなり読み始めると「あれれれれ?」となる可能性大ですので、ご用心ご用心。
しばらく前からロアルド・ダールの選集が評論社から刊行されている、「ロアルド・ダール・コレクション」というタイトルの全20巻+別巻1のシリーズだ。ダールの本は大人の本も子供の本も、そのつど買って読んでいるけれど、やっぱりこのシリーズも持っていたい。それに小型で軽量な作りなので手軽に外に持って出られるのが嬉しい。この「ガラスの大エレベーター」は最近配本になったもの。でも、買い損ねていました。たまたま入った書店に一冊だけ入っていたのですかさず購入。シリーズは現在までに以下の4冊が刊行されています。「チョコレ...... more
あの「チョコレート工場の秘密」の 続編です。 主人公は、もちろん ワンカ氏とチャーリーですが、 今回は、チャーリーの4人の 祖父母もかなりメインです!! ワンカ氏のご自慢のガラスの大エレベーターに乗ったチャーリー一家ですが、 またまた、ワンカ氏がちょっとやり過ぎちゃって、 なんと宇宙に飛び出してしました。 宇宙には、もうすぐOPEN予定のアメリカご自慢の巨大宇宙ホテルが・・、 そこで、ワンカ氏は第1号のお客になろうと目論むですが、 宇宙ホテルは、なんと害獣クニッドに占領されて...... more
ガラスの大エレベーター ロアルド・ダール クェンティン・ブレイク 柳瀬 尚紀 評論社 (2005/08)売り上げランキング: 650おすすめ度の平均: Amazon.co.jp で詳細を見る 『チョコレート工場の秘... more
ガラスの大エレベーター 著 者:ロアルド・ダール 訳 者:柳瀬尚紀 出版年:1967年(原書)/2005年(翻訳) 出版社:評論社 不思議なチョコレート工場を持つウィリー・ワンカさんから、この工場を譲るという峡..... more
誰でもが子供の時に夢に見たことがあるような、ミルクやフルーツ、シロップ、チョコレートなど甘くて、誘惑的な香りに満ちたスイーツ・パラダイス。そんなワンカ氏のお菓子工場に、招かれたのはワンカ・チョコレートに隠された「5人限定工場特別ご招待券」のゴールデンチケットを手に入れた子供達とその保護者達。 そしてなぜワンカ氏は子供達を招待したのか…甘いお菓子工場が舞台ですが、ピリッと風刺も効いた物語です! ...... more
(かなり大まかなつくりだけど、ビデオもあり)
これも確か、行き着く先はNYでした。こちらは移民が新天地に到着してハッピーエンドっていうのりでしたけど。
翻訳は『おばけ桃が行く』(旧題は『おばけ桃の冒険』)というタイトルで刊行されていますね。
映画の『ジャイアント・ピーチ』は、ティム・バートンが関わっているので見ましたが
(『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』繋がり)、あんまり印象に残ってなかったり・・・(苦笑)。
ロアルド・ダールで他に読んでみたいのは『マチルダはちいさな大天才』。
これもダニー・デビートの監督で映画になってますね。
題名は『マチルダ』。見てないけど。
『チョコレート工場の秘密』の続編と考えるとめっちゃ違和感ありそうですけど、『マーズアタック』みたいな毒々しいテイストで映画化したら面白いかも~と思ってしまった(^^)
『マーズ・アタック!』は苦手な映画でしたね~(苦笑)。
ちぃーとも楽しめませんでした。
『ガラスの大エレベーター』は、あそこまで悪趣味じゃありません(爆)。
それに原作の『チョコレート工場の秘密』とも、それほどトーンが違うわけでもないのです。
そもそも原作と映画(『チャーリーとチョコレート工場』のほう)が、結構テイスト違っているので
映画の延長線上を期待すると失望するんじゃないかなぁと思います。
でもこれからの読者は新訳の方が定番になって行くんでしょうね。
こんにちは。どうぞよろしく。
こちらこそ宜しくお願いします。
細かい部分まできちんと訳しているということで、新訳を支持している方も多くいらっしゃいます。
読み比べが出来ないので、そのあたりはハッキリしたことがわかりません。
ただどうしても、後書きにあるような翻訳家の自慢話、これがダメなんです。
そのせいで作品自体を変な色眼鏡で見てしまっています。