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『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』(2013)

『ULTRASEVEN X』を除くと、TVに新作ウルトラマンが登場するのは『ウルトラマンメビウス』以来ということになりますね。その間はウルトラマンゼロが頑張っていましたが、7年ぶりになるんだとか。しかし単独番組ではなく、『ウルトラマン列伝』改め『新ウルトラマン列伝』という番組内のコーナー扱いで、しかも全11話と短いのが今のウルトラマン、円谷プロの置かれた現状を表していて寂しい限りではありますが、とにもかくにも新しいウルトラマンが誕生したのは喜ばしい限りです。

全11話といってもその放送形態は少々変わっていて、7/10から8/14まで前半の6話を放送し、11/20から後半の5話を放送し、その合間に新作をイベント上映するとのこと。本作に続いて来年3/15には『劇場スペシャル』第2弾の公開も発表されています。

『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』(2013)_e0033570_19282432.jpg今回のイベント上映は、まず『大怪獣ラッシュ ULTRA FRONTIER/DINO-TANK hunting』から始まります。これは今月下旬より稼働するカードゲームをモチーフにした、いわばデモムービー。良くわからないのですが、星人ハンターたちがチームを組み、競い合ってプラズマ怪獣からプラズマソウルを奪うというもののようです。その世界観が開拓時代を模しているのでしょうね、ゴールドラッシュならぬ大怪獣ラッシュのネーミングはそこに由来するとのこと。フルCGで描かれる7分間のショートムービーです。

そして『ウルトラマンギンガ』が始まりますが、冒頭に前半6話分のダイジェストがテンポ良く紹介され、この物語の基本設定も明らかにされますので、TV版を見ていなかった人でも何となくわかるんじゃないかと思います。
太古の戦いの際に何者かによってウルトラマンや怪獣たちが全て人形(スパークドールズ)にされてしまったこと。そのスパークドールズが地球に降り注いだこと(この世界の地球にはウルトラマンや怪獣はいない)。闇の力によって悪意を持った人々がダークスパークと呼ばれるアイテムを使い、スパークドールズと一体化することによって怪獣となって暴れていること。一方でダークスパークに似たギンガスパークに選ばれた少年ヒカルは、怪獣やウルトラ戦士と一体化してそれらに立ち向かう力を得たこと、等々。
またメインとなるのは高校生の男女のみ。彼らの友情や反発、それにラブコメ要素も大きな特徴でしょう。

今回のポイントはギンガ以外のウルトラ戦士としてウルトラマンティガが登場することや、イカルス星人の暗躍(ヴォイスキャスト関智一の悪ノリ演技!)とヒロインの偽物登場、それにタイラントやらダークザギやらの強敵出現といったところでしょうか。
従来なら必ず設定されていた防衛組織が存在せず、しかも舞台は郊外の山奥のみとスケール感に乏しい作品ではありますが、かえって大風呂敷を広げ過ぎないコンパクトさが見易さに繋がってるように思えました。

ただ、いくら特別興行料金とはいえ、『大怪獣ラッシュ』と併せても45分というトータルの上映時間は、わざわざ劇場に足を運ばせるには物足りなさすぎます。せめて同じ特別料金の<スーパー戦隊VSシリーズ>くらいのボリュームは欲しいところ。
しかもTV放送のネット局が少ないところに持ってきて、今回の公開劇場数も少ないのですから宣伝効果のほども疑問ではあります。今夏の「ウルトラマンフェスティバル」の入場者数は例年より増えたとのことですが、まだ『ギンガ』の影響は限定的。「ウルトラ」ブランドの復権にはまだまだ掛りそうですね。
Tracked from nationwiseのZ.. at 2013-09-10 19:45
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by odin2099 | 2013-09-10 19:30 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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