【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

ホグワーツ校指定教科書I 『幻の動物とその生息地』 J・K・ローリング

ニュート・スキャマンダー著、となっていますが、本当の作者はローリング女史です。「ハリー・ポッター」シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書を、マグル向けに出版したという想定の一冊。しかもご丁寧にハリーやロン、ハーマイオニーの落書きもそっくりそのまま複製してあるのが売りとなっております(?)。売り上げの7割が英国の慈善団体に寄付される、という条件でローリング女史も快諾したとのこと。

e0033570_912935.jpg内容は文字通りの教科書で、「魔法動物とは何か?」や「魔法動物学はなぜ重要か」といった解説や「幻の動物事典」等々で構成されています。
まあ頭からお終いまで通しで読むものではありませんから、読み応えという点では期待出来ませんが、「ハリー・ポッター」世界をより深く味わうための副読本としてパラパラ目を通すと楽しいのではないかと思います。チラっと出てくるだけの動物が、意外にしっかりと設定されている(?)のに少々驚いたりして。

驚いたと言えばこの本が、「ハリー・ポッター」のスピンオフとして映画化が発表されたことでしょうか。
今わかっているのはローリング女史自身が脚本を手掛けることと、シリーズの1作目ということ。「ハリー・ポッター」の物語が始まる70年前のニューヨークから始まり、ニュート・スキャマンダーや幻の動物たちが登場するということぐらいでしょうか。「ハリー・ポッター」の前編でも続編でもないと明言していますので、お馴染みのキャラクターの登場は期待出来ないかもしれません。まあダンブルドア校長あたりなら出てきても不自然ではないと思いますが。

あと、シリーズの1作目という説明が、この『幻の動物とその生息地』を元にしたシリーズ作品を作るという意味なのか、それとも「ハリー・ポッター」全体のスピンオフの1作目という位置付けなのかも不明です。「指定教科書」シリーズにはもう一冊、『クィディッチ今昔』という本も出版されているのですが。

公開時期もまだ未定ですが、ドキュメンタリー・タッチで行くのか、それともニュート・スキャマンダーがモンスターハンターよろしく幻の動物を追い求めるアクション・アドベンチャーになるのか、あるいは…? 肩の力を抜いて、気楽に待つとします。

 × × × ×

以下は、出てすぐの頃に読んだ感想を「こちら閲覧室」から転載したもの。
伏線というほどでもなかったかな。

「『幻の動物とその生息地』は、わが国のほとんどの魔法使いの家庭に1冊は置かれている。このたび、期間限定ではあるが、マグルにもチャンスが与えられ、クィンタペットがどこに棲み、パフスケインは何を食べ、ナールのためのミルクを庭に出しておかない方がよいのはなぜか、などを知ることができる。」

――ここまで読んで、これが何のことかわかったら、あなたは相当なポッタリアン!
これは「ホグワーツ校指定教科書I」と銘打たれ、「ニュート・スキャマンダー」名義で刊行された「ハリー・ポッター」シリーズのサブテキストなんである。
「ハリーが持っている教科書と同じ!」が謳い文句で、ハリーが所有している1冊を、ハリーやロン、ハーマイオニーの落書きもそのまんまに復刻した、という想定で原作者自らが書き下ろしたもの。
普通この手の劇中に引用される架空の書物などというものは、必要な部分しか作られないものだが、こうやって独立した丸々1冊の本として出版されるのは、極めて珍しいはず。
また、未だ登場していない動物や事件に関するハリーたちの書きこみは、もしかして今後の伏線なのかなぁとも思わせてくれる。
正直「ハリー・ポッター」を読んだことある人以外はお呼びでない1冊だけど、「ハリー」に深く触れたい人はどうぞ。ちなみにこれは「I」で、同時に「教科書II」も刊行されたけれど、「III」以降も出すのかな。

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by odin2099 | 2013-09-14 09:17 | | Trackback | Comments(0)
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