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『バトル・オブ・アトランティス』(2013)

原題は”ATLANTIC RIM”、ということでお分かりのように『パシフィック・リム』にあやかったアサイラム作品。
あちらが太平洋ならこちらは大西洋だ、ということなんでしょう。


『バトル・オブ・アトランティス』(2013)_e0033570_18050647.jpg石油プラットフォームが突然消えた。調査に乗り出したのは軍が極秘に開発した3体の人型巨大ロボット。そこへ海底から巨大怪獣が出現するが、動きが鈍くてパワー不足のロボットは大苦戦。上陸したところを空軍と協力し、やっと退治する有様。しかし第2、第3の怪獣が出現して……というお話は、まあ予想される範囲でしょう。


3体のロボットは色分けされていて、単細胞で熱血漢の主人公は赤、男勝りの紅一点が青、その二人に比べれば冷静な黒人が緑、という具合に役割分担されてます。
赤と緑は無二の親友、赤と青は恋仲なんですが、青と緑の浮気疑惑?なんつーのもあって微妙な三角関係も。でもこの伏線はちっとも膨らまされません。


怪獣は太古の恐竜の突然変異ということらしいのですが、ちょっとトライスター版のGODZILLAっぽい感じも。対するロボットも、ひょっとするとトランスフォーマー意識してんのかなあと思わないでもないですが、そこはやはり良いとこ取りなんでしょうね。
途中で改良を加えられ、パイロットの動きとシンクロするようになって格段に動きが良くなるものの、反面ロボットのダメージがモロにパイロットに、という諸刃の剣。どんどん本家にシンクロしていきます。


それでもロボットは強くなく格好良くもなく、燃料切れでタイムリミットが迫ります。やたらと核兵器を使いたがるタカ派の軍人も出てきたりで、とうとうNYの真上で核ミサイルを爆発させようとする始末。
ここで熱血バカの主人公が核ミサイルもろとも怪獣を大気圏外に運びだし、そこでドッカーン!!
…ちょっとスーパーロボットすぎません?どこにそんな性能を秘めていたのやら。


最後はメデタシメデタシで、CG怪獣やロボットの動きも悪くはなく、世間一般で酷評されてるほどの駄作だとは思いませんが、やっぱり万人にはお勧めしかねる出来栄えなのは確か。
ま、篤志家ならどうぞ。自分は結構楽しんじゃいましたよ。


出演はデヴィッド・チョカチ、トレッチ、ジャッキー・ムーア、ニコール・アレクサンダー・シプレイ、ジンヒ・エヴァンス、グレアム・グリーン。監督はジャレッド・コーン。


【ひとりごと】
『パシフィック・リム』には「ロケット・パ~ンチ!」という台詞がありましたが、こっちには「ロケット・キ~ック!」という台詞が……。

【さらにひとこと】
アサイラムの作品には『バトル・オブ・パシフィック』という邦題のものもあるのでややこしい。
そっちは『バトルシップ』のパクリ…じゃなくて便乗品なので注意!


Commented by メビウス at 2014-01-15 13:40 x
エクスカリバーさんこんにちは♪TB有難うございました。

エクスカリバーさんもコレを観ちゃいましたか^^;タイトルもこんな感じですから自分も危険な香りがしてるのはよく分かってはいたんですが、やはりちょっと苦痛を感じる作品でしたw
ロボットの描写は頑張ってる気もしますが、お話の流れみたいなものがちょっと雑に見えてしまって何度も一人ツッコミ^^;アイパッチの軍人さんの核連呼は随分使いたがるな~と思って苦笑してしまいました。
Commented by odin2099 at 2014-01-15 21:11
メビウスさん、いらっしゃいませ。
いやー、こういうの好物なもんで、ついついチェックしたくなっちゃうんですよ~。
ま、決して見られない作品ではないと思うんですけどねー、過度な期待さえしなければ。
何人かでワイワイとツッコミながら見るのが楽しいのかな。
by odin2099 | 2014-01-13 18:06 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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