『本を読む人のための書体入門』 正木香子
2014年 01月 29日
「明朝体」とか「ゴシック体」とかいう、アレである。
といってデザイナー向けの専門書ではない。
ハッキリ意識していなくても、この本の書体は読みやすいとか、この本は読みにくい、という好き嫌いを持っている人はいると思うし、同じ文章でも親しみやすい書体で書かれていた場合と、おどろおどろしい書体で書かれていた場合では受け取る感じが違うのも、なんとなーく感覚的にわかってはいるんだと思う。
これは、そんな漠然と抱いていた感情を、ハッキリと気付かせてくれる、そんな一冊なのだ。
面白い本を見つけました。『本を読む人のための書体入門 (星海社新書)』は、を読むだけでなく、書体(フォント)そのものが楽しめる本です。 特徴的なのが、本の中に様々な書体で印刷されていて、一冊の本でいろいろな書体を楽しむことができます。たくさんの書体が本の中に存在することで、はじめて「ああ、こんなに書体って違うのか」と実感できます。 本を読む人のための書体入門 (星海社新書)posted with amazlet at 16.04.19正木 香子 講談社 売り上げランキング: 403,86...... more
作者がフォントの本職の方でないので、わりときつめの意見(フリーフォントはすべてつまらない、など)もありますが、おおむね楽しく読めました。