【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『陰陽師/蒼猴ノ巻』 夢枕獏

どこが良いのかと問われると困るのだが、新刊が出るたびに必ず手に取っているシリーズの一冊。


e0033570_23024085.jpg今回収録されているのは「鬼市」「役君の橋」「からくり道士」「蛇の道行」「月の路」「蝦蟇念仏」「仙桃奇譚」「安達原」「首をかたむける女」「」の十篇で、いずれも「オール讀物」に掲載されたもので、中には九頁ほどの”超短編”も。


主人公であるはずの晴明が登場せずに、博雅だけだったり道満だけだったりと変化球も用意しているのが長く続いているシリーズ物の強みであり、また過去作品を踏まえた内容だったり、過去作品に登場した人物がまた顔を覗かせたりというのもシリーズ物の楽しみの一つ。


またあまり奇を衒った展開に持ち込まず、ともすれば過去作品の引き写しに近いような内容のものも少なくないのが、かえって長く続いている秘訣なのかも知れない。
能う限り付き合っていきたいシリーズだ。


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by odin2099 | 2014-04-02 19:41 | | Trackback(1) | Comments(0)
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