【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『完全版 ダイバー0』 松本零士

e0033570_21090863.jpg以前朝日ソノラマから出ていた単行本も持っているけれど、今回「完全版」ということで購入。あれは随分と尻切れトンボだったしなあと思っていたら……なーんだ、「完全版」もおんなじなんだ。


人間によって虐待、廃棄されたロボット、アンドロイドたち。彼らは人間たちへの復讐のため、自分たちのパーツから一体の特別なアンドロイドを作り上げた。それが登録番号を持たないダイバーゼロだ。いつの日かアンドロイドの平和な世界を築いて欲しいという願いを託され、ゼロは密かに地球へと降り立つ。人間に復讐するために。
だがアンドロイドを庇う人間や、裏切り者のアンドロイドなどとの様々な出会いの中で、自分の目的の正当性に疑念を抱いていく……。


主人公は宿命の子ダイバーゼロなのだが、全6話のうち第2話からキャプテンハーロックが登場し、物語を大きく引っ張っていくようになるので、段々とその存在感が希薄に。やっぱりハーロックは偉大なキャラだな。

ここでのハーロックは宇宙海賊ではなく、世界連邦が超自由権を認めた宇宙航海者という設定(「海賊」呼ばわりされてはいるが)。デザインは異なるもののミーメを伴い、デスシャドー号に乗って宇宙を旅している。

ということで『ダイバー0』を中断し、ハーロックを主役に据えて再スタートさせたのが『宇宙海賊キャプテンハーロック』ということなんだろう。「俺の旗の下で俺は自由に生きる」との信念もこの作品で披露している。
『宇宙海賊キャプテンハーロック』には、台羽正(だいばただし)という少年がハーロックに導かれる役回りで出てくるが、この名前も偶然ではなく狙って付けたのかもしれない(いや「台羽」ならぬ「台場」という苗字を持つキャラは多いので、単に好みなのかもしれないが)。


で、今回「完全版」を謳っている理由は、以前の単行本に未収録だった読み切り短編が収録されていること。この作品が「1000年女王の巻」というタイトルなのだが、これは後に描かれた『新竹取物語1000年女王』とは無関係。ここで使った「1000年女王」というネーミングが気に入ったので、後に転用したということらしい。
ただタイトルがタイトルなだけに関連書物で扉絵だけ紹介されることも多く、ずーっと気になっていたお話。それが今回読めただけで良しとしよう。


ちなみに小説『GALAXY EXPRESS 999/ULTIMATE JOURNEY』にもダイバー・ゼロは登場しているが、このゼロが更に『アレイの鏡』の密造機械化人ゼロと同一人物というのはちょっと無理があるんですがねえ…。


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by odin2099 | 2014-04-29 21:11 | | Trackback | Comments(0)
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