【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『俺たち賞金稼ぎ団』(2014)

母親さゆりを殺害した容疑で逮捕された安藤リコは、取り調べ中に逃走、一年が過ぎた。
元刑事で今は交番勤務の警察官・青木純蔵はリコの無罪を信じ、「劇団バズーカ」を主宰する友人・金原寿朗に彼女の捜索を依頼する。自主公演を打ちたい金原は、報奨金300万円目当てに劇団員の黒田賢、緑慎太郎、桜川カオリ、それにひょんなことから知り合った就活中の学生・赤井達也を巻き込み、バウンティハンターならぬバウンティアクターとして行動を開始する。
さゆりの職場の同僚、リコの親友、リコの恋人、そしてリコ自身と接していくうちに、思わぬ真相が明らかに…?!


e0033570_22495504.jpg<平成仮面ライダー>や<スーパー戦隊>の卒業生たちが新たな活躍を見せる”TOEI HERO NEXT”レーベルの第4弾。
今回は『獣電戦隊キョウリュウジャー』のメインキャスト6人がそのまま出演。しかも『キョウリュジャー』と同じ世界観で、最終回の裏側で繰り広げられている全く別のお話という設定。
「キョウリュウジャー」「デーボス軍」「ゾーリ魔」などの名前は出てくるものの、キャラクターは一切登場しないという変則的な外伝?
監督はもちろん坂本浩一


竜星涼は普段はオドオドしたヒーローヲタクだけど、何かのきっかけで突然憧れのヒーローが憑依して暴れだし、斉藤秀翼は女性恐怖症で妄想壁のある劇団員でピュアな乙女心の持ち主。
金城大和は生真面目で感動屋の警察官で、実はリコに同情して彼女を逃がしたのは彼。
塩野瑛久はどんな役柄も作り込んで演じる切れ者役者で、プレイボーイという役どころ。おまけに喧嘩っ早い。
今野鮎莉はドSのツンデレ小悪魔で現役女子高生、そして丸山敦史はハイテンションな劇団の座長といった具合に、見事に「キョウリュジャー」とはキャラを変えてきているので、そのギャップがまた笑いを誘う。
今野鮎莉は一年間『キョウリュウジャー』を見ていてもちっとも可愛くは感じなかったのだが、この作品では抜群の可愛さ。坂本監督の新たなミューズの誕生だ
一方、斉藤秀翼と塩野瑛久のBLシーンは、見ていてちょっと……だったけれど。


また彼らを取り巻く人物も濃い面々が揃っていて、逃亡犯リコには『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴーオンシルバー/須塔美羽を演じた杉本有美
リコの恋人・堂島ワタルには『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役だった山田裕貴
リコの母・安藤さゆりに『百獣戦隊ガオレンジャー』ツエツエ役の斉藤レイ
リコの親友・風間静香に『轟轟戦隊ボウケンジャー』風のシズカ役の山崎真実
さゆりの職場の同僚でスーパーマーケットの下着売り場店員・後場妙子に『特命戦隊ゴーバスターズ』イエローバスター/宇佐見ヨーコ役の小宮有紗
人気ニュースキャスター米良麗子に『獣拳戦隊ゲキレンジャー』メレ役の平田裕香
赤井が大ファンの特撮ヒーロー番組『ヘルズフェイス』の主人公・澤村蓮治朗には『侍戦隊シンケンジャー』シンケンゴールド/梅盛源太を演じた相馬圭祐
スーパーマーケットの写真屋店員・恩田剛に『ゴーオンジャー』ゴーオンブラック/石原軍平役の海老澤健次
「七が丘不動産」店員・出掛井啓太に『特捜戦隊デカレンジャー』デカグリーン/江成仙一役の伊藤陽佑
医師の馬場昭一郎に『ゴーバスターズ』黒木司令官を演じた榊英雄
さゆりが務めていたスーパーに出入りしていたトラック運転手・権俵に『キョウリュウジャー』でジェントルを演じた島津健太郎
ファミレス強盗犯・針本健太に『忍風戦隊ハリケンジャー』ハリケンイエロー/尾藤吼太役の山本康平
そして詐欺グループのメンバーにはJAEの清家利一下園愛弓、更に赤井の父親役で『キョウリュウジャー』でもダイゴの父・桐生ダンテツを演じていた山下真司…と<戦隊>のOB・OGがずらりと顔を揃えている次第。
ちなみに主題歌を歌っているPASSPO☆は、『仮面ライダーウィザード』でコヨミを演じた奥仲麻琴が在籍しているアイドルグループだ。


そんな彼らが皆、かつて演じたキャラクターにまつわるコネタを挟んでくるのだから、場内は爆笑必至。それでいてホロっとさせられる部分もあったりで、見ていて飽きさせない。ロケ地も大泉撮影所の周辺ばかりで、OZやTジョイもチラホラ映る。
監督の狙いはサモ=ハン主演でジャッキーやユン・ピョウもゲスト出演した『五福星』にあったらしいが、どことなく昔の香港映画を彷彿とさせる場面もあったりで、それは成功しているのだと思う。エンドロールもNG集だし。
なので『キョウリュウジャー』のサイドストーリーという設定がむしろ邪魔。全く無関係でも良かったんじゃなかろうか。


『赤×ピンク』を見た時に、これは坂本監督の最高傑作かもなあと思ったが、今度の作品も甲乙付け難い。というより、純粋な愉しさという点ではこちらの方が遥かに上。
こうなると弥が上にも次回作へと期待が高まるが、次はTVシリーズの『ウルトラマンギンガS』のメイン監督とのことなので、今度はまたウルトラシリーズを活性化してくれることを期待したい。


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by odin2099 | 2014-05-13 06:20 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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