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『爆乳戦隊パイレンジャー』(2008)

手島優、愛川ゆず季、鈴木じゅん、石垣香織、助川まりえの5人のグラビアアイドルが主演した戦隊ヒーロー物で、脚本・監督はなんと西川伸司。こんな仕事もしていたんだ…。
物語のキーパーソンとなるゲストヒロイン(?)に大矢真夕、悪の女幹部に山田よう子もキャスティング。

『爆乳戦隊パイレンジャー』(2008)_e0033570_22285219.jpg基本フォーマットは本家・東映の<スーパー戦隊>シリーズを踏襲していて、世界征服を企む悪の組織に5色に分けられた戦士たちが戦いを挑むというもので、クライマックスは巨大化した怪人と巨大ロボとの激闘が描かれる。全体的な雰囲気は『電子戦隊デンジマン』や『太陽戦隊サンバルカン』『大戦隊ゴーグルV』或は『超電子バイオマン』あたりの影響が…というより、これは明確に意識しているのだろう。
正味60分程度だが、内容は30分の前後編といった感じで、それっぽいアイキャッチも挿入され、本家に対するリスペクトは感じられる。

怪人やロボットの着ぐるみはそれっぽいし、巨大化戦のカメラアングルなど「わかってるなあ」と思わせる要素も多分にあるものの、お芝居の出来る娘もアクションの出来る娘もいない状況で作られたものなので、彼女たちのファン以外にはキツイ仕上がり。メンバー中で唯一格闘技の経験があり、後にプロレスラーに転向した(現在は引退してタレントに)愛川ゆず季だけが何とか見られる程度。これでBGMとSEがしっかりしていれば、もう少し変わっていたかも知れないが。

カルト的な人気は得られたようで、この作品から派生したユニットや、同工異曲のユニットを製作サイドは次々と仕掛けたようだが、映像作品としてのシリーズ化には至っていない。また出演者の半数近くは既に引退したり、転身したりしているようだ。

by odin2099 | 2014-07-17 22:31 | ビデオ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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