【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ガガーリン/世界を変えた108分』(2013)

e0033570_21060632.jpg「地球は青かった」で知られる旧ソ連の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンを主人公にしたロシア映画。昨年は生誕80周年にあたるらしい。実際の彼の発言は違う趣旨のものだったらしいが(映画の中にも出てこない。また「神は見当たらなかった」の発言もない)、それも含めて名前だけは知っているけれどその為人についてはあまり知られていない”英雄”にスポットを当てたものになっている。


映画は打ち上げ当日の朝から飛行の準備、ロケットの発射、飛行中のトラブル、そして無事に帰還するまでを追いかけ、これにガガーリンの生い立ちや訓練生活、家庭人としての側面などを随時織り込むという構成になっていて、当時の宇宙開発技術が如何に未知数なものだったか、それに旧ソ連の庶民の暮らしが貧しく慎ましやかだったかも画面から伝わるようになっている。


しかし映像は大変美しいものながら、映画そのものは空虚なもの。結局ガガーリンがどういう人物だったかはなかなか伝わってこない。英雄となった後の彼は不遇であり、またその最期は訓練中の事故死(原因は未だ特定されず様々な憶測が飛び交っている)だったことがさらっと語られるだけだが、その辺りをもう少し掘り下げて欲しかった。さもなければ徹底的に”英雄”として持ち上げた内容にすべきだったか…。


【ひとこと】
これは同時期のアメリカを描いた『ライトスタッフ』と合わせて観るべき。また「ソ連二番目の宇宙飛行士」ゲルマン・チトフの視点で語った内幕モノも観てみたい。


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by odin2099 | 2015-01-07 21:06 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 勝手に映画評 at 2015-01-10 07:39
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世界で初めて有人宇宙飛行を成功させたユーリイ・ガガーリンの生誕80周年記念の映画。ちなみにガガーリンは、大佐に昇進した後、地球帰還7年後の航空機飛行中の事故で死亡しています。 ロシア映画は初めて。もちろん言葉も判りません。フランス映画とか、ドイツ映画なら...... more

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