『スパイダーマン3』
2015年 12月 05日
結局このシリーズはMJを挟んでピーターとハリーの友情物語だったということになるのだろうか。
「1」のピーターとハリーは親友かつライバル。
「2」のピーターとハリーは、誤解から対立する関係。もっともこれはハリー側からの一方的なものだが。
そして「3」は一度ハリーが記憶を失う形で再び親友同士に戻ったのも束の間、MJを巡ってのライバル関係が再燃し、やがて記憶を取り戻して対立へ。
この時はピーターもヴェノムに規制されて自分を見失い、決定的な亀裂が生じる。
しかしピーターはヴェノムを振り払い、またハリーも真実を受け入れ、MJの危機に共闘するという流れに。
そして「ピーターのためなら命を捨てられる」という言葉通り、ハリーはピーターを庇って斃れる。
ラストはハッピーエンドとは呼べないほろ苦いものだが、それでもピーターとMJは共に力強く歩んでいくのだろう。
終止符は綺麗に打たれている。
一時、三部作を撤回して四作目を、あるいは同キャストで新たな三部作を、という話もあったようだが、結局は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズとしてリブートされたのだが、この後のピーターとMJの物語も観てみたかった、という想いは募る。
【ひとりごと】
クライマックスとなるスパイダーマン&ゴブリンJr.対サンドマン&ヴェノムのタッグマッチ、ヴィラン側が急増タッグなのに対し、戦力的には劣るもののピーターとハリーの親友コンビだけに実に見応えがあった。
ここでハリーを死なせず、次回作でも共闘を見せてくれたならば…。
【ひとこと】
ベン叔父さん殺害の真犯人が出てくるが、結局は…というのは、どうにもこうにも後付臭くてスッキリしない。
また、なんだかんだでウィレム・デフォーはシリーズ皆勤だな。
【もうひとこと】
自分は恋愛体質で男性依存症の癖に、ピーターの浮気(とも言えないようなものだが)を許せないMJの身勝手さにはついていけない…。
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