『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986)
2016年 01月 13日
トビーを救うため、サラは不思議な迷宮の中へと入って行く――。
デヴィッド・ボウイというとこの作品ぐらいしか自分との接点はないもので、公開当時に劇場で観て以来30年ぶりに再観賞(いや、もしかするとTV放映された際にチラホラ見ているかも知れないが)。
モンティ・パイソンのメンバー、テリー・ジョーンズが脚本を書き、ジム・ヘンソンが監督。
サラ役にジェニファー・コネリー、そして魔王ジャレスをデヴィッド・ボウイが怪演。
『スター・ウォーズ』でフランク・オズと仕事をしたジョージ・ルーカスは本作では製作総指揮を務め、その師匠と組むことに。
今見ても、というよりCG全盛の今だからこそマペット技術の素晴らしさに目を見張らされる。
しかしながらお話はかなり退屈である。
サラも決して良い子ではないし、サラの両親も悪い人ではないんだろうが、子供よりは自分の世界を大切にしてるタイプのように見えるので、サラが身勝手とも思えないし、トビーを鬱陶しく思う気持ちも理解出来る。
だから彼女がひたすら反省して弟を取り戻そうという部分には、あまり共感出来なかったりもするのだ。
またこの手のお話だと、異世界のキャラクターは現実世界のキャラクターと対応していたり、その裏返しだったりというパターンもあるが、特にそういう意味合いもないようだし、かといってサラが生み出した空想の世界がそのままラビリンスの中というワケでもなさそうなので、ちょっと世界観の構築に失敗しているような…。
いや自分が勝手に深読みしてるだけなのかも知れないが。
ジェニファー・コネリーなりデヴィッド・ボウイなりに萌えられれば、それはそれで至福の時を味わえるのだろうが、生憎とどちらにも興味が無し。
嫌いにはなれないものの、自分にはとことん合わない映画で、30年前の感想メモも読んでみたが、殆ど同じ内容が書いてあった。
【ひとりごと】
当時のメモを見ると、この作品にはシリーズ化の噂もあったらしい。
まあ直接の続編であれ、登場人物やシチュエーションを変えたパート2であれ、基本設定さえ押さえておけば如何様にも作れそうではあったが、ヒットしなかったのだろうな。
自分も夏休みにガラガラの映画館で見た、と記している。
【概略】 おとぎ話が大好きな少女サラは、泣き止まない幼い弟に腹を立て、愛読書“ラビリンス"に出てくる呪文を唱えてしまう。その瞬間、魔王ジャレスが本当に現れ、彼女の希望通り弟を連れ去ってしまう。慌てたサラは弟を取り戻す為、迷路を抜けてゴブリン・シティの城へ向かうが…。 ファンタジー めちゃくちゃ大好きな作品です。一種のトラウマ。幼少期から見てるので、ものすっごい好きです。 そしてこの時のデヴィッド・ボウイのかっこよさは神がかってる。 哀悼の意をこめて、もう何度見たかわから...... more
わんこ・おん・ざ・わんこ 製作:アメリカ’86 原題:LABYRINTH 監督:ジム・ヘンソン、ピーター・マクドナルド、ジミー・デイヴィス ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー【あらすじ】幼い弟トビーの子守を任され、泣き止まないのに腹を立てたサラ。つい愛読書のおまじないを叫ぶと、なんと本当に魔王ジャレスが弟をさらってしまうのだった。13時間以内に迷宮を抜け城まで来なければ、弟...... more