ロアークと契約しゴーストライダーとなったジョニー・ブレイズは、己の裡なる悪魔を抑え込む隠遁生活を続けていた。
そんな彼の前にモローという神父が現れ、ダニーという少年を救って欲しいと依頼する。
母親のナディアと逃亡生活を送っているダニーは、ロアークと契約したナディアが生んだ悪魔の子で、ロアークはダニーを依代により協力で完全な姿に生まれ変わろうとしていたのだ。
ロアークの呪いを解くことを交換条件に、ジョニーはダニーの行方を追うのだが…。
ニコラス・ケイジ主演
『ゴーストライダー』の第2弾。
同じく”
MARVEL KNIGHTS”ブランドで公開された
「パニッシャー:ウォー・ゾーン」のようにリブートされるという話もあったようだが、結局は続編に落ち着いた。
しかし微妙に設定変更されているようで、続きだと思っていると何だか違和感があって落ち着かないし、キャストも総じて格落ち。
3D映画として作っているから、決して低予算ではないのだろうけれど。
「マイティ・ソー」に続き、
イドリス・エルバがマーベル世界に参戦。
「ソー」だと素顔がわからないけれど、なるほどこういう顔をしていたのか。
黒人神父のモロー役というと敬虔なイメージがあるけれど、その実アクションヒーロー。
次のジェームズ・ボンドに彼を推してる人は、この映画を見るとどんな感じになるか想像がつきやすいかも。
ただ、ピーター・フォンダに代わって”悪魔”ロアークを演じるキーラン・ハインズ共々どうしても小物感が漂ってきちゃうのが難点。
映画そのものも上映時間が1時間半強というコンパクトさ。
その中でニコラス・ケイジが暑苦しい怪演を見せてくれるのだから溜まったもんじゃない。
しかも随所に盛り込まれるギャグと紙一重(いや、ありゃギャグか)の描写も、どう受け止めて良いのやら。
前作より娯楽に徹したといえば聞こえはいいけど、画面作りは派手なものの締まりのない作品になっちゃってるなあ、というのが偽らざる感想だ。
だいたい前作のジョニーは自分の運命を受け入れる覚悟を決めていたはず。
ところが本作ではライダーの力を捨てることに終始しているというのはヘン。
唯一の救いはヒロインを演じた
ヴィオランテ・プラシド。
いやあ彼女はエキゾチックな美人だ、というか色っぽい姐ちゃん。
こんなセクシーなお母さんがいたら息子はたまらないだろうねえ。
【ひとりごと】
前作ではまだヒーローっぽかったライダーも、本作ではまるでモンスター扱い。
しかも元は正義の聖霊だったのが、今は堕天使?
なんか違うキャラになってないか?