【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『パディントン』(2014)

e0033570_19361517.jpgペルーを訪れた冒険家が、言葉を喋るクマの夫婦と仲良くなる。そして40年後、ペルーから一頭の密航者が現れた。この夫婦に育てられた甥っ子のクマだ。偶然通りかかった旅行帰りのブラウン一家にパディントンと名付けられた彼は、しばらくブラウン家に居候することに。
礼儀正しく紳士的でありながら、失敗を繰り返すパディントンだったが、最初は迷惑がっていた一家も徐々に親しんでいく。
だがこのパディントンを執拗に付け回す謎の美女が現れた…?!

マイケル・ボンドの『くまのパディントン』を原作とした映画ですが、いやー、パディントンが可愛かったです。
アニメーション映画にするのではなく、CGとアニマトロニクスでパディントンを表現、このモフモフ感はなかなかのもの。

一見堅物だけどやる時はやる、頼れる一家の大黒柱のブラウンさん。
大らかで広い心を持ったお母さん、ブラウン夫人。
ちょっと反抗期だけど、根は素直で語学の天才・長女のジュディ。
好奇心旺盛でなんでも組み立てちゃう弟のジョナサン。
片付けの名人で一家の親戚にあたるバードさん。
そしてそこに居候することになるパディントン。

異世界からやってきた奇妙な友人との同居生活、というと何やら藤子不二雄の世界みたいですが、パディントンには特殊な能力はないものの藤子作品と共通する雰囲気はあります。

悪役として出てくるのはブラウン一家の隣人のカリーさん。
ただ彼は気難し屋ではあっても根っからの悪い人というワケではなく、最後にはパディントンを助けてくれることになるというちょっと美味しいポジション。

そして謎の美女ミリセント。
彼女は博物館の剥製担当として珍獣を密かにコレクションしていて、次なるターゲットはなんとパディントン。
実は彼女、例の探検家の娘で、この探検家はペルーから帰国後に世紀の大発見となるはずのクマのことを、彼らの身を案じて伏せたが故に名誉を失い、彼女もどん底の中で育ったことからクマの一家を逆恨み。
なので単なる冷酷非情なワケでもなさそう。
こういったキャラクター設定も、何だか藤子作品っぽいといえなくはないですな。

e0033570_19363086.jpgというワケで日本でも受ける要素が沢山あり、実際に見た人の評判も上々のようですが、なんで日本公開は1年以上遅れたんですかね。知名度やら何やら日本じゃ分が悪いと思ったのかなあ。
日本でも40年近く前から翻訳が出てるので、結構人気のある作品だと思うんですが。
また本国でもヒットしたようですけど、今のところ正式な続編の話は聞こえてきませんね。
もう一本くらいパディントンのお話、見てみたいなあ。子役たちが成長する前に。

ところで本筋とは直接関係ないですが、劇中でなかなか笑えるのはニコール・キッドマン扮するミリセントがブラウン家に忍び込むシーン。これが「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントそっくり。
イーサン・ハントといえばトム・クルーズ、トム・クルーズといえばニコールの元の旦那。ということはかなりキワドイ捨て身のギャグですが、よくやったなあ。
と思ってるとクライマックスではパディントン自身がイーサンのアクションのパロディに挑戦。
ご丁寧にこちらでは「ミッション:インポッシブル」のテーマもチラっと流す凝りよう。スタッフに好きな人がいるのかね。

最後に、今回は時間の都合で吹替版を見たんですが、これがタレント吹替としては上出来の部類。
古田新太と斉藤由貴は文句ないし、心配していた松坂桃李のパディントンも想像以上の好演。
「ジュラシック・ワールド」では最悪だった木村佳乃も今回は許せます。まあ台詞の数も少ないし、ゆっくり喋るシーンが多かった(あちらは早口で専門用語をまくし立てるシーンがあったし)からというのもあるんでしょうけど。


[PR]
by odin2099 | 2016-01-21 19:39 |  映画感想<ハ行> | Trackback(12) | Comments(2)
トラックバックURL : http://odin2099.exblog.jp/tb/24070121
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 映画1ヵ月フリーパスポー.. at 2016-01-21 22:22
タイトル : パディントン
評価:★★★【3点】(P) 世界的有名な児童小説はオッちゃんには少々退屈だった。... more
Tracked from パピとママ映画のblog at 2016-01-22 15:10
タイトル : パディントン★★★★
長年世界中で愛されている、マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」を実写映画化。見知らぬ国にやって来たクマが親切な家族と出会い、パディントンと名付けられて新しい冒険に乗り出す姿を映す。『ハリー・ポッター』シリーズなどのプロデューサー、デヴィッド...... more
Tracked from 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜 at 2016-01-24 18:59
タイトル : [映画][☆☆☆★★][2016年の映画]「パディントン..
 1958年の初出版以来、世界40か国以上で愛され続ける、マイケル・ボンド原作の児童文学作品を、「ハリー・ポッター」シリーズのデヴィッド・ハイマン製作、「007スペクター」のベン・ウィショー主演(CV)で映画化。 ペルーからはるばる、家を探しにロンドンま... more
Tracked from ディレクターの目線blo.. at 2016-01-25 12:57
タイトル : 映画「パディントン(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタ..
映画 『パディントン(日本語字幕版)』 (公式)を公開初日の本日に劇場鑑賞。採点は、 ★★★★ ☆ (5点満点で4点)。100点満点なら70点にします。 ざっくりストーリー ある日、イギリスの大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子を被った小さな紳士が、南米ペルーの奥深いジャングルから家を探しにやってくる。右も左も分からない彼...... more
Tracked from ペパーミントの魔術師 at 2016-01-27 12:06
タイトル : ニコール・キッドマンハマりすぎ。(*^_^*)〜「バディ..
これ、アニメだったら見に行かなかっただろうけど、 なかなか面白かったですよ。ちょっと侮ってました。その下げたハードルの分 楽しめました。(わわわわわ) 「ライラの冒険」でも似たような役をやってたと思うのですが、 美しいがゆえに、ヒールがハマるというかな...... more
Tracked from SGA屋物語紹介所 at 2016-02-01 21:35
タイトル : 与太郎+熊八= マイケル・ボンド ポール・キング 『パデ..
昨年夏から秋にかけてクマの映画が4本公開されましたが、それから少し遅れておおトリ... more
Tracked from 或る日の出来事 at 2016-02-14 16:30
タイトル : 「パディントン」
たいへん、よク、マとまりました。... more
Tracked from ふじき78の死屍累々映画日記 at 2016-02-14 17:48
タイトル : 『パディントン』を東宝シネマズ渋谷2で観て、癪だから難癖..
五つ星評価で【★★★★安定した面白さ。ただ一か所だけ糾弾しておこう】 ロンドンで家を探す子熊を主役にしたお子様映画。 だけど、大人が見ても面白い。 HOUSEを探しな ...... more
Tracked from C’est joli こ.. at 2016-02-14 21:06
タイトル : パディントン
パディントン '14:イギリス ◆原題:PADDINGTON ◆監督:ポール・キング ◆主演:ニコール・キッドマン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ 、ジム・ブロードベント、ピーター・カパルディ、ベン・ウィショー ◆STORY◆南米ペルーのジャ...... more
Tracked from 銀幕大帝α at 2016-08-16 22:54
タイトル : パディントン
PADDINGTON 2014年 イギリス 97分 コメディ/アドベンチャー/ファミリー 劇場公開(2016/01/15) 監督: ポール・キング 原案: ポール・キング 脚本: ポール・キング 出演: ヒュー・ボネヴィル:ブラウンさん サリー・ホーキンス:ブラウン夫人 ジュリー・ウ...... more
Tracked from ★yukarinの映画鑑.. at 2016-10-04 12:55
タイトル : パディントン
【PADDINGTON】 2016/01/15公開 イギリス 97分監督:ポール・キング出演:ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ニコール・キッドマン声の出演:ベン・ウィショー(パディントン) きっと見つかる、もっといいこと。 STORY:真っ赤な帽子を被り礼儀正しいそのクマは、イギリスの探検家に会うため南米ペルーのジャングルから船ではるばるロンドンまでやって来たばかり。大きな駅で途方に暮れているところを挿絵画家のブラウン...... more
Tracked from タケヤと愉快な仲間達 at 2017-02-12 06:46
タイトル : パディントン
監督:ポール・キング 出演:ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ーター・キャパルディ、ニコール・キッドマン、ベン・ウィショー、マデリーン・ハリス、サミュエル・ジョスリン、マイケル・ボンド、マット・ルーカス、ジュード・ライト、ケイヴァン・ノヴァク、イメルダ・スタウントン、マイケル・ガンボン 【解説】 長年世界中で愛されている、マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」を実写映画化。見知らぬ国にやって来たクマが親切な家族と出会い、パディントンと名...... more
Commented by ふじき78 at 2016-02-14 17:44 x
> 何やら藤子不二雄の世界みたいですが、

藤子Aの方だとお父さんが落ちてしまい絶命。逆光でパディントンがミリセントに囁く「ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」という展開になるのでしょうか?
Commented by odin2099 at 2016-02-14 17:47
> ふじき78さん
A先生も必ずしもブラックな作品ばかりじゃないですけどね 「ハットリくん」はA先生だし

by Excalibur
ブログトップ