【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『アウターマン』(2015)

e0033570_21274525.jpg昭和から平成へ50年も続く人気特撮ヒーロー番組「アウターマン」シリーズ。しかしその歴代ヒーローを演じた俳優たちは、そのイメージが強すぎてその後の仕事に恵まれない。平成のアウターマンを演じた足立、吉野、森脇もイベントに参加したりして辛うじてファンに支えられている有様だった。
そんなある日、突如アウターマンそっくりの宇宙人が現れる。街はパニックになりかけるが、彼は人類救済のためにやってきたというのだ。人々はホンモノのヒーローの登場に興奮を禁じ得ない。
しかし防衛省は恐るべき事実を掴んでいた。
アウターマンの敵役として番組に登場していたシルビー星人、そのホンモノの証言によると、番組を使ってアウターマンをヒーローだと信じ込ませ、その隙に母星そっくりにテラフォーミングして人類を滅ぼすのが真の目的なのだという。
この危機を乗り越えるには、アウターマンに洗脳されていない人間が、シルビー星人と合体して戦うしかない。そして白羽の矢が立ったのが、足立、吉野、森脇の三人だった…。

ヒーローが実は悪い奴で、その敵役が本当は良い奴だった、という善悪逆転の発想には思わず「やられた」という感じ。
アウターマンは特撮ヒーローの代名詞「ウルトラマン」を英語発音したものを連想させるし、シルビー星人は言わずと知れたその好敵手「バルタン星人」――なんせそのネーミングは当時の人気歌手”シルビー・バルタン”に由来するというのが巷間伝えられている都市伝説なのだから――を彷彿とさせるというのもなんともストレートすぎ。
でありながら歴代のアウターマン役者を演じているのが塩谷瞬、吉原靖久、戸塚純貴と、<スーパー戦隊>や<平成仮面ライダー>所縁のキャストというのも面白い。

その他の出演者はGero、七海、北岡龍貴、筒井巧、沖田駿一、きくち英一、真夏竜…とこちらはウルトラシリーズと東映ヒーローの混成チーム。
監督は「日本バカ映画の巨匠」とキャッチコピーを付けられてる河崎実だが、意外にも真っ当なドラマ展開で、泣き要素も燃え要素もある。いつものゆるーい脱力系の笑い成分は抑えめで、なんだ、こういう映画もイケるんだ。


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by odin2099 | 2016-08-08 21:31 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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