【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『陰陽師/玉兎ノ巻』 夢枕獏

「蛇邪狂ひ」、「嫦娥の瓶」、「道満月下に独酌す」、「輪潜り観音」、「魃の雨」、「月盗人」、「木犀月」、「水化粧」、「鬼瓢箪」の九編を収録。

e0033570_20441100.jpgシリーズ誕生から30周年だそうだが、ここまで続いているのは偉大なるマンネリ故だろう。蝉丸のように途中から準レギュラーになった登場人物もいるものの、基本的には晴明と博雅が酒を酌み交わし、そこに怪異にまつわる依頼が持ち込まれ、それに二人が対処するというのが基本の筋立て。
そしてその怪異も、妄執、偏愛など人に起因するものが殆どで、晴明が解決するというよりは、あるがままの姿に戻す、もしくはなるようにしかならない、という結末が多い。

晴明と博雅のコンビをホームズとワトソンに準える声は多いが、推理小説的な楽しみは二の次なので、そういったファンにはあまり響かないのではなかろうか。
この二人の「変わらなさ」を愛でるシリーズという気がする。


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by odin2099 | 2016-11-15 19:23 | | Trackback | Comments(0)
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