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『眠れないほどおもしろい「古代史」の謎』 並木伸一郎

『眠れないほどおもしろい「古代史」の謎』 並木伸一郎_e0033570_21433588.jpg日本人のルーツはどこにあるのか、「古事記」と「日本書紀」、歴史書が2つあるのは何故か、邪馬台国はどこにあったのか、大和朝廷はどうやって成立したのか、倭の五王とは誰なのか、といった定番ネタを散りばめた一冊ですが、「王朝交代説」や「日本人シュメール起源説」、「日ユ同祖論」も普通に取り上げ、「竹内文書」や「秀真伝」などの古史古伝にも大きく言及し、しかもなかなかの説得力をもって紹介してくれている侮れないものでした。

だいたいこの手の説は頭から「あり得ない」「バカバカしい」として真面目に研究対象にすらならないことが多いのですが、未だに説明が付かないことや解決しない問題が、この奇説・珍説を元にすれば解けることもあるということは、どんなに荒唐無稽に見えてもそれが真実だ、という可能性が実は高いんじゃないんだろか?と思ったりする訳ですが、そんなことを呟こうものなら頭の固い学者センセイには鼻で笑われてしまうんでしょうなあ。

全ての不可能を消去して最後に残ったものが、如何に奇妙なことであってもそれが真実となる」と仰ったのはアーサー・コナン・ドイル先生でしたっけ。

by odin2099 | 2017-05-01 21:44 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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