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『スペース・スクワッド/宇宙刑事ギャバンVS特捜戦隊デカレンジャー』(2017)

東映版「アベンジャーズ」、日本版「アベンジャーズ」なんていう謳い文句を聞く度に「またそんなこと言って」と思っていたけど、まさかまさか、ひょっとするとひょっとするかもしれない新路線の誕生?

簡単に言うと恐るべき巨大な犯罪組織「邪神教・幻魔空界」に二代目ギャバンとデカレンジャーが立ち向かうというお話なのだが、この両雄の共闘が実にスムーズだしお互いのキャラも立っている。
やっぱり単に仮面ライダーやスーパー戦隊を一杯出して共演させれば良いってもんじゃないよね。

『スペース・スクワッド/宇宙刑事ギャバンVS特捜戦隊デカレンジャー』(2017)_e0033570_21505970.jpg対する敵方、「幻魔空界」十二使徒のひとりとして登場するのが「ギャバン」とも「デカレンジャー」とも無関係のマッドギャラン(「巨獣特捜ジャスピオン」)と、「幻魔空界」諜報員のくノ一・紅牙(「世界忍者戦ジライヤ」)なのも不思議と違和感はないし、ドギー・クルーガーが一乗寺烈と旧知の仲だったり、初代ギャバンのレーザーブレードがエジンの星で鍛えられたものだったりと、小ネタもかなり放り込んできてる。なんせ非公認戦隊ネタまで…?!

ラストは新しく組織された<スペース・スクワッド>のキャップにギャバン=十文字撃が任命され、これからメンバーをスカウトしていく、というところで終るのは、おお、アベンジャーズ! 
<マーベル・シネマティック・ユニバース>!

この時にメンバー候補として映し出されるのがシャリバンやシャイダーは当然として、ジャスピオン、ジライヤ、ジバン、エクシードラフト、ジャンパーソン、ブルースワット、ビーファイター、デンジマン、フラッシュマン、ファイブマン、ギンガマン……本当に呼ぶのか?
そして幻魔空界の次なる刺客はクールギン(!)だそうで、ここまでやったら是非ともシリーズ化して欲しい。

キャストに目を転じると、二代目がすっかり板についてきた石垣佑磨が相変わらずの暑苦しい演技とアクションを披露。この昭和っぽいヒーローっぷり、嫌いじゃないぜ。
デカレンジャーサイドでは、ウメコの菊地美香の出番が多めで今回のヒロイン格。反対にバン役のさいねい龍二はスケジュールの都合かあまり出てこない。
声だけだったけどマッドギャランの春田純一は流石の存在感だったし、元祖ギャバンの大葉健二は今回もキレのあるアクションを見せてくれる。レジェンドだよなあ。

ギャバンの相棒シェリー役の森田すーちゃんは、見ていて可哀想になるくらい徹底的に痛めつけられるし、紅牙の原幹恵、なんか一番目立ってませんか、監督? ちゃっかり生き残ってるから、こりゃ続編にも出演必至でしょう。

ということでこのシリーズ、変に大所帯になって「スーパーヒーロー大戦」みたいに収拾がつかなくならなければ、和製「アベンジャーズ」、行けるかも!

ところでこの映画を見る前に「宇宙戦隊キュウレンジャー」Space.18「緊急出動!スペースヒーロー!」を見たのだけれど、これって映画の前日譚という位置付けなのか。
あんまりうまく繋がってるようには思えなかったけどね。
Tracked from ふじき78の死屍累々映画.. at 2017-06-26 10:00
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坂本浩一監督作品3本をまとめてレビュー ◆『スペース・スクワッド』『ガールズ・イン・トラブル』『破裏拳ポリマー』 五つ星評価で【★★,★★,★★★どれも同じ理由で好きじゃない】 3本とも坂本浩一監督作品(兼任アクション監督)で、原型となるアニメや特撮素材を元に作られた続編とリブート(ポリマー)。ジャンルは特撮アクション。女性の露出多目のアクション多し。どれも他愛もない話で、予算も潤...... more
by odin2099 | 2017-06-19 21:52 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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