【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『パワーレンジャー』(2017)

e0033570_17462685.jpg「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をベースにアメリカナイズした「パワーレンジャー」シリーズ1作目を、劇場版としてリメイクした作品で、アメリカ本国から4カ月遅れでの凱旋?公開。

基本は学園ドラマで、問題児だったりオタクだったりといったはみ出し者の高校生たちがひょんなことから出会い、特別な能力を得てしまったことで戸惑い、地球の危機とそれに立ち向かう運命を知らされるものの、思うようにその能力を発揮することが出来ずに苛立ち、葛藤する、というのがメインのストーリー。

出演はジェイソン・スコット/レッド・レンジャーにデイカー・モンゴメリー(声:勝地涼)、キンバリー・ハート/ピンク・レンジャーにナオミ・スコット(声:広瀬アリス)、ビリー・クランストン/ブルー・レンジャーにRJ・サイラー(声:杉田智和)、トリニー/イエロー・レンジャーにベッキー・G(声:水樹奈々)、ザック/ブラック・レンジャーにルディ・リン(声:鈴木達央)、リタ・レパルサにエリザベス・バンクス(声:沢城みゆき)、ゾードンにブライアン・クランストン(声:古田新太)、アルファ5の声はビル・ヘイダー(山里亮太)、監督はディーン・イズラライト。

アイアンマンやスパイダーマン、バンブルビーなどの固有名詞を出すのはどうかと思うし、メンバーの一人トリニーがLGBTなのは現代的な設定なのかもしれないが、こういった要素は必要不可欠なのだろうか。
またセクシーな女幹部枠かと思っていたリタが期待外れ(?)だった分、思いがけずキンバリーにセクシーショットがあったり(清楚なヒロインじゃなくビッチなチアガールという設定)と、決してお子様向けじゃなく、ティーンを含めて幅広い層を狙っているのはわかるのだが。

e0033570_17455194.jpgそして2時間強の映画だが、ようやく覚醒してパワーレンジャーとなるのは終盤のみ。第1話の拡大版としても些か長すぎるが、その分各々のキャラクターはじっくりと描かれているので(揃いも揃ってティーンエイジャーには見えないが、これは役者の実年齢考えれば仕方ない)、パワーレンジャーたちの戦いっぷりや巨大ロボット(メガゾード)への合体が行き当たりばったりではあるものの、思っていたよりも楽しめた。
昨今のアメコミヒーローたちとの差別化は、一応は図られてると言っても良いだろう。

最後には6人目の登場を匂わせ続編への布石は打っているが、内容に関して総じてあまり良い評判を聞かなかっただけでなく興行的にも微妙とのこと。頼みの中国市場も惨敗で、残るは日本でどれだけ稼げるかで「次」が決まるらしい。
キンバリー役のナオミ・スコットがディズニーの実写版「アラジン」で、ヒロインのジャスミン姫役に抜擢されたというおめでたいニュースが流れて来たが、ライバル作品犇めく夏興業戦線の中でこれが追い風になるかどうか。

ただ、変身や名乗りポーズもなく、みんな揃っての必殺技もないグループヒーロー物を、<スーパー戦隊>とは呼べない。アメリカナイズされた<スーパー戦隊>などではなく、これは全く別のヒーロー映画だ。
その上で、この作品の続編は見てみたい。せっかくパワーレンジャーになれたものの、ヒーローらしい活躍は殆ど見せてくれていないので。

ところでこの作品、セールス対象からして<字幕スーパー版>より<日本語吹替版>がメインなんだろうと思うが、どういう経緯で起用されたのかはわからないがタレント吹替は可もなく不可もなく。
しかし以前にも書いたけど、芸人吹替は嫌悪感しかもたらさないのでやめて欲しい。


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by odin2099 | 2017-07-16 17:49 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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