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『パディントン2』(2017)

ロンドンの生活にも慣れたパディントン。ブラウン一家や近所の人たちとも仲良くし、すっかり溶け込んでいます。
そんなある日、骨とう品やで素敵な飛び出す絵本を見つけたパディントンは、ペルーおばさんの誕生日プレゼントに相応しいと、これを買うためにせっせとバイトに励むのですが、実はこの絵本には隠された秘密があり、それを知ったある人物がこれを盗もうと骨とう品屋へ忍び込みます。
これを偶然見かけたパディントンは泥棒を追いかけますが寸でのところで逃がしてしまい、逆に犯人として逮捕されてしまうのです。
はたしてパディントンは無実であることを証明し、真犯人を捕まえることが出来るでしょうか。

『パディントン2』(2017)_e0033570_19510716.jpg前作「パディントン」から3年経ってることもあり、子ども2人が急成長。ちょっと見にはかなり違和感ありますけど、これは子役使ってるシリーズ物の宿命ですね。
3作目の製作も決まってるようなので、これ以上イメージ変わらないうちに早く撮影して欲しいとこです。

パディントンは今回もドジばっかり。それもかなり古典的なコテコテなギャグを伴って描写されます。
それでもその失敗が必ずしもマイナスの方向にしか作用しないわけではないのがパディントンのいいところ、運の強いところ。
その小さな積み重ねが後々の展開への伏線になっていたりで、よく組み立てられています。これ、パディントンの描写に限らず、他でもちょっとしたネタかと思いきやクライマックスでそれが活きてくるとか神懸かり的ですなあ。ブラウン家のお父さんお母さんのちょっとした近況報告とか。

前回の悪役ニコール・キッドマンは、なまじっかクールビューティーなだけに冷酷さだけが強調される嫌いがありましたが、今回のヒュー・グラントは持ち前のチャーミングさを発揮し、憎めない悪役像を確立。こういうお芝居を見せられると、やっぱり「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のギルデロイ・ロックハートの役はケネス・ブラナーじゃなくヒュー・グラントだったよなあ、と残念な気持ちになります。

パディントンのモフモフぶりも健在。
今回も吹替版で見ましたが、総じてレベルの高い、安心して愉しめるものになっています。




Tracked from ふじき78の死屍累々映画.. at 2018-02-23 23:21
タイトル : 『リバーズ・エッジ』『パディントン2』『祈りの幕が下りる..
最近見た5本をまとめてレビュー。 『リバーズ・エッジ』ユナイテッドシネマ豊洲9 ▲画像は後から 五つ星評価で【★★★なまくら刀で滅多打ちにされるような映画】 原作未読。 主要登場人物は2人の男の子と4人の女の子。だが、製作委員会がこぞって作りたがるようなS男とM女の壁ドン・ラブストーリーではない。男のうちの1人は男性として機能しない事からも、恋愛映画としての側面はゼロではないが...... more
Tracked from いやいやえん at 2019-11-27 12:11
タイトル : パディントン2
【概略】 今やすっかり‘ロンドンっ子’となり、ブラウン一家の人々と幸せに暮らしているパディントン。育ての親のルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、ステキな飛び出す絵本を見つける。世界にひとつの絵本を買うお金を貯めるために、働き始めるパディントン。ところがある日、絵本が盗まれ、現場に居合わせたパディントンが、容疑者として逮捕されてしまう。それは、絵本に隠された...... more
Commented by ボー at 2018-02-03 09:10 x
この監督さん、前作からの間、この続編しか作っていないような?
出来がいいのですけど、他ジャンルのものは大丈夫なのかは未知数かもしれません。
Commented by odin2099 at 2018-02-03 21:08
> ボーさん

なるほど。経歴がよくわかりませんが、大作を続けて任されてるからには、手腕は評価されてるんでしょうね。
3作目も続投して欲しいですが、違った作品も見てみたいもんです。
Commented by ふじき78 at 2018-02-23 23:24 x
> 前回の悪役ニコール・キッドマンは、なまじっかクールビューティーなだけに冷酷さだけが強調される嫌いがありましたが、

あれはあれで。あき竹城さんとかなら冷酷さが強調されなさそうだけど、やはりニコール・キッドマンの線も捨てがたい。
Commented by odin2099 at 2018-02-25 17:36
> ふじき78さん

3作目でニコール・キッドマン復帰しないかな。
相変わらずパディントンを追いかけるのか、それとも改心して味方になるか、どっちに転んでも使い勝手はありそう。
by odin2099 | 2018-01-29 19:52 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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