『仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』(2018)
2018年 03月 07日
遂に明らかになった檀黎斗の野望。
それに立ち向かうのは九条貴利矢。
前2作で実直に脇役に留まり、他のキャラクターに先駆けて何かを掴んでいたっぽい貴利矢が中心に座ることによって、物語は一気に加速する。
改心した悪役・八乙女紗衣子の扱いはベタであっさりしすぎている気もするが、黎斗を止めようとする父・檀正宗に前2作の主役だった鏡飛彩、花家大我、パラド、ポッピーピポパポ、そして宝生永夢も顔を揃えるとなると、クライマックスらしい盛り上がりを見せてくる。
そして永夢は最後まで変身しない。
仮面ライダーエグゼイドが登場しない「仮面ライダーエグゼイド」の終幕。
最後は因縁の二人が消えて綺麗に終わる…のかと思いきや、場内大爆笑(何故笑いが起きたのか、シリーズ未見の自分にはわからなかったが)の中、まだまだ物語は終わらないな、と思わせた完結編だった。
2週間限定の単館上映とはいえ、公開2日目の、舞台挨拶も何もない普通の回にも限らず場内は満員。
これは三部作全て同じ条件で見に行ったのだが、ターゲットを絞って戦略を整えればまだまだ映画は商売になるな、と感じさせてくれた。