人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『X-MEN/アポカリブス』

前作「デッドプール」をカウントすれば、<X-MEN>の9作目。更に「ファンタスティック・フォー」も加えれば、これが<X-MEN>10作目?

『X-MEN/アポカリブス』_e0033570_19454606.jpgいつの間にか「三部作完結編」なんていうコピーもつけられちゃいましたが、過去を描いた「X-MEN/ファーストジェネレーション」「X-MEN/フューチャー&パスト」に続く3作目という意味合いもあるようで、「フューチャー&パスト」のポストクレジットシーンにチラっと出てきたアポカリプスが本作のメインのヴィラン。
物語も「フューチャー&パスト」の過去シーンの続きになっています。

もっともあのラストではストライカーに化けたレイブン(ミスティーク)に助け出されたかに思えたローガン(ウルヴァリン)でしたが、本作ではストライカーに囚われアダマンチウムを移植され、そして記憶も失っているようです。
この新・三部作は10年サイクルのお話になってるようですが、前作から10年の間に何があったのやら。

前作で歴史が改変されたことで、各キャラクターの出会いも従来とは異なるものに。
スコットとチャールズ、ジーンとウルヴァリン…これで旧・三部作とは完全に繋がらなくなりましたね。
それにミスティークがX-MENの行動隊長的役割を担うなんざ、旧・三部作の時点では想像も出来ませんでした。あちらでは完全に悪役でしたからね。

ということで過去を舞台にしているため、アポカリプスがどれだけ強大な存在に描かれようと、最終的にX-MENが勝つ未来は約束されているため、緊迫感に乏しいのは最大のマイナス要素。
中にはハボックのように命を落とすキャラもいたとしても、どれだけ痛めつけられても結局は逆転するんでしょ、というのがわかってしまうから。
更なる歴史改変の可能性があることを少しでも匂わせておけば、もうちょっとハラハラドキドキしたのだけれど。

最後も旧・三部作の世界とは違った明るい未来が待っていそう。
ミスティークがX-MENのメンバーになっているのもさることながら、正式にメンバー入りはしないまでもチャールズとエリック、プロフェッサーとマグニートーも深刻な対立関係には今のところ陥りそうもない(もしそれが壊れるとしたら、それはミスティークや仲間の死など大きな事件が起きた場合だろう)。
希望を感じさせるラストは、三部作完結編には相応しい。

ポストクレジットシーンでは次回作への伏線が用意され、まだまだシリーズは終わらないことをアピールして終わるが、本作はそれほどヒットせず、また評判もあまり芳しくなかったようなので今後の展開には軌道修正が迫られそう。実際「次」の作品のスケジュールは再三見直されてるようだし、撮影が終わったにも関わらず再撮影が行われ公開日も延期、などと不穏なニュースも流れている。
<マーベル・シネマティック・ユニバース>入りしてリブートされるのか、そちらも不透明で今は推移を見守るのみ。

【ひとこと】
一人で去っていったサイロック、いずれX-MENのメンバー入りする可能性もあるのかな。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/24592838/



by odin2099 | 2018-05-31 19:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur