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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

<スター・ウォーズ・サーガ>の第八章。
シリーズで初めて前作ラストに直結するオープニングと言われていたが、何度見直してもそれほど連続性があるように感じられない。
レジスタンスが辛くも勝利を収め、レイはルークを探し当て、で終った「フォースの覚醒」だったが、本作はいきなりレジスタンスのピンチで始まるからだろう。この流れ、「新たなる希望」「帝国の逆襲」の繋がりとソックリで既視感が…。

このレジスタンスとファーストオーダーの攻防戦を描いた後に、場面はレイとルークのパートへ。
こちらは前作ラストの完全な続きで、レイがライトセーバーをルークに差し出すところから始まるのだが、もしシーンの順番を入れ替えこちらが先に来ていたら、素直に前作直結だと納得できただろう。もちろん映画のオープニングとしては些か弱いものになっていただろうが。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』_e0033570_21030980.jpg前作で提示された数々の謎の内の幾つかに、本作では答えが得られる。レイの両親の謎、カイロ・レン=ベン・ソロの闇落ちの原因、スノーク最高指導者の謎、ルークの隠遁の理由……
しかし答え合わせがなされたものの、それが本当に正解なのか?という疑問符がつくものばかり。

レイの両親は名もなき市井の人とのことだが、では幼いレイを置いて(宇宙へ)去っていったのは誰なのか、レイがルークのライトセーバーに感応したのは何故か(オビ=ワンがレイを呼ぶ声まで聞こえる!)、全ては偶然とか、レイが特異な存在だということで片付けるつもりなのだろうか。

またあっけなく退場してしまったスノークだが、その背景には触れられず仕舞い。やれダース・プレイガスだの、メイス・ウィンドゥの後身だのと噂は飛び交っていたが、これで再登場はないのか。
そういえばフィンはランド・カルリジアンの息子、なんていう噂も流れていたっけ。

旧作以上に行き当たりばっかりで作られている感が強い<新三部作>、早くも次なるエピソード10以降の話が聞こえてきているが、その前にしっかりと次回作エピソード9で納得出来る完結編を見せて欲しい。

【ひとりごと】
レジスタンスの女性パイロット、タリサン・”ターリー”・リントラが可愛い。
演じているのはハーミオーネ(ハーマイオニー)・コーフィールドという女優さんで、「Mr.ホームズ/名探偵最後の事件」「キングアーサー」などにチョイ役で出演…と言っても気付かなかった。

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」では同じくチョイ役ながらも、「レコード屋の若い女性店員(実はIMFのエージェント)が可愛い」と目聡いファンに注目され、その後は「トリプルX/再起動」ではやっと出番が増え……もっともっと幅広く注目されると嬉しい。
残念なことにターリーは戦死してしまったので、今後の<スター・ウォーズ・サーガ>への出演は叶わないだろうが…。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/26269668/
https://odin2099.exblog.jp/26410542/



by odin2099 | 2018-06-27 21:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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