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『ウォレスとグルミット、危機一髪!』(1996)

『ウォレスとグルミット、危機一髪!』(1996)_e0033570_2351640.jpg30分程度の中編作品として作られてきた、ニック・パークのクレイ・アニメーション『ウォレスとグルミット』シリーズ。
粘土でキャラクターを作って、それを少しずつ動かしながら1コマずつ撮影して行く、という気の遠くなるような作業で作るのがクレイ・アニメでして、今じゃ似たような効果をCGで簡単に表現出来るのかもしれませんけれど、やはり手作りの良さというか、温かみがこちらの方が感じられるような気がします。

日本で話題になったのは、ちょうどこの3作目が作られた頃だったと思います。
グリコのプッチン・プリンのCMキャラクターに起用されたりして、ちょっとしたブームでした。
僕もその頃に3作まとめて見ています。

その後は短編作品が何作か作られたりしてましたけれど、先ごろ初めての長編作品が完成。
本年度のアカデミー賞のアニメ部門で、あの『ハウルの動く城』を破ってグランプリに輝いたのも記憶に新しいですね。
日本でもようやく劇場公開されますので、懐かしくなって旧作を引っ張り出してきちゃいました。

『ウォレスとグルミット、危機一髪!』(1996)_e0033570_19471271.jpgなんともいえないほのぼの感、そして意外なほどのスピード感などなど、やっぱりこのシリーズは良いですねぇ。
本作ではウォレスの淡いロマンスを盛り込みながら、スリルとサスペンス、アクション満載のコメディ作品に仕上がっています。
途中、『サンダーバード』のパロディなんかがあるのもお楽しみ。

また今回、初めて字幕版で見たんですが、そちらの方がキャラクターの惚けた味わいが出ていて良い感じです。
今度の長編作品も含めて、一貫してウォレス役に萩本欽一を配した吹替版が出回っているこのシリーズですが、欽ちゃんの強烈な個性がウォレスのキャラクターの良さを殺してしまっているのが残念でなりません。
決して嫌いなタレントさんではありませんが、これはミス・キャストだと思います。

Tracked from ふわふわ日記 at 2006-04-04 21:47
タイトル : ウォレスとグルミット~野菜畑で大ピンチ
アカデミー賞の長編アニメーション作品賞を受賞した作品です。 映画上映を知ってから、なんとなく観てみたいな~と思っていたので、1日「映画の日」に観に行ってみました。 ウォレスとグルミットを知ったのは、プリンのCMからです。その頃から、グルミットがかわいいなと思っていました。W&Gのアニメーション作品を観るのは、今回が初めて。これまでに短編作品はいくつか発表されています。 野菜畑で大ピンチは、期待していた以上に面白かったです。吹替版の上映しかなかったのが、残念でした。ウォレスの声は欽ちゃん、...... more
Commented by koujitu3 at 2006-03-17 00:58
ウォレスとグルミット、大好きだったのです。家族一同。
3作まとめてスクリーンで見ましたので、たぶん、odin2099さんのご覧になった物と同じものだと思うのですが。
お月さまがチーズのおはなしと、ペンギンのはなし、面白かった。
でも、今回の長編、予告を見る限りでは随分雰囲気が違って、がっかり・・・ たぶん、わざわざ出向いてまで見ないと思います。
odin2099さんがおっしゃるように、なんともいえないほのぼの感、これがなによりも彼らのよさだったのに残念、と思ってしまうのです。
Commented by odin2099 at 2006-03-18 22:03
>koujitu3様

『チーズ・ホリデー』、『ペンギンに気をつけろ!』それに『危機一髪』の3本ですね。
今回の長編は賛否両論あるみたいですけれど、やっぱり気になるので行って来ようと思ってます(笑)。
でもこの作品、アカデミー賞取ったのに興行的には惨敗したらしいです。
ドリームワークス買収の責任の一端はこれにもあるのかも・・・?
Commented by rainbowage at 2006-04-04 21:46
映画観てきました。短編作品を観たことがなかったので、W&Gの世界は初体験。面白くて気に入りました。
欽ちゃんのウォレスは、いただけなかったです。
Commented by odin2099 at 2006-04-04 22:05
>にじさん

見たい見たい!と思っているのですが、殆どの映画館が吹替版だけの上映なんですよね。
それで二の足踏んでます。
字幕スーパー版での上映館は、小さかったり遠かったり、なかなか時間が合わなかったり、と散々。
そろそろ公開が終っちゃう~。
by odin2099 | 2006-03-15 23:07 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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