【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』(1976)

e0033570_11465862.jpg毎回毎回<まんがまつり>に相応しい出し物を用意してくれていた「マジンガー」シリーズ。だがこの作品だけは、手抜きという訳では決してないのだけれども、<まつり>というには些か寂しいものになってしまった。リアルタイムで見た時の印象が殆ど残っていないのも、その証拠だろう。
何度か見直しているので、作品そのものへの評価は上がってはいるものの、この思いは最後まで続くのだろうなぁ。

  * * * * * *

「しねま宝島」より転載
劇場用<マジンガー>シリーズの5作目(除『宇宙円盤大戦争』)で、春の<東映まんがまつり>目玉の一本。
TVシリーズのレギュラー悪・ベガ星連合軍はそのままに、ゲストキャラのバレンドス親衛隊長がロボット博物館からグレート・マジンガーを奪い、グレンダイザーに挑むという内容。そのため、「対」で結ばれたヒーロー同士が実際に対決するシリーズ唯一の作品ともなっている。

兜甲児の乗るTFOが破壊されるなど映画オリジナルのシチュエーションはあるものの、時間的にもそのままTVの一挿話として放送してもおかしくない反面、イベント性は一番低い。
というのも、この作品が公開される前に石川賢が『グレンダイザー対ダブルマジンガー』という作品を発表しており、そちらではベガ星連合軍に操られた甲児と剣鉄也がマジンガーZとグレートを駆ってグレンダイザーを倒そうとするものだったからだ。
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それに比べれば、並べて展示してあったZには目もくれず、バレンドスが操縦するグレート一体だけというのはあまりにも弱過ぎる。またクライマックスでは甲児がグレートに乗るが、これはこれで違和感がありすぎ。
また石川賢は直接この作品のコミカライズも手掛けているが、そちらではバレンドスがデューク・フリードと因縁浅からぬ人物に設定され、残酷描写も増していて子供にはトラウマ必至の力作に仕上げているだけに尚更だ。

相変らず足手まといぶりを発揮する甲児、苦しめられた割りにグレートを過少評価するデューク、エネルギー満タン状態(?)でグレートを展示するロボット博物館の危機管理能力のなさ、何故か甲児の回想シーンで胸の放熱板を投げつけているZ(グレートブーメランじゃないんだから)等々ツッコミどころも満載。
また当時の気分として、今度映画でグレンダイザーと競演するのは鋼鉄ジーグだろう、という予想と期待があっただけに、余計にガッカリしたことを覚えている。

もっとも『グレンダイザー対鋼鉄ジーグ』、実際に企画は立てられていたようで以前ストーリーが紹介されたことがあったが、その段階で既にTVシリーズをベースにしたこじんまりしたものになっていた。
しかし二大ヒーローの共闘という「画」は、それを補うだけの魅力を有している。何故それが実現しなかったのか、非常に残念でならない。
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子供心に大きく失望したのだが、既に次回作として『グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦!大海獣』の製作が告知されていたので、こちらには大いなる期待を抱いて映画館を後にしたものだった。

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by odin2099 | 2006-03-31 05:55 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
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