【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『宇宙戦争』(1953)

H・G・ウェルズの古典的名作を、『地球最後の日』、『80万年後の世界へ/タイムマシン』、『月世界征服』などのプロデューサー、ジョージ・パルが映像化した、これまた古典的なSF名作。
原作の舞台は執筆当時の19世紀末だが、これを現代(製作当時の20世紀半ば)に変更。主人公を科学者に変え、軍隊を前面に押し出して火星人との対決色を強めた。

e0033570_217486.jpgお話が原作とは全くといって良いほど異なる点(シチュエーションは多少活かされているが)や、終盤のパニック・シーンからメロドラマへの転換がちょっと頂けないものの、サスペンス物、アクション物の要素もふんだんに盛り込まれ、序盤から快調なテンポで1時間半弱を一気に見せる。当時としては大掛かりな特撮やロケーションを敢行、火星人のマシーンも秀逸で、センス・オブ・ワンダーに溢れた快作である。

結末は些かあっけないというか唐突に映らないでもないが(理由は原作通り)、ラスト・シークエンスで原作には登場しない教会へ主人公達を導くことによって、神への祈りが奇跡を呼んだのだと解釈する余地を残したのだろう。

火星人が攻めてくるというシチュエーションはもはや今日的とは言えず、今度公開されるリメイク版でもそのあたりは変更されているが――それを逆手にとってパロディ化して見せたのが、ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』だ――、実は30年近く前に本作がTV放映された時にも、翻訳で勝手に”琴座のベガ星人”に変えられていたそうである。
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by odin2099 | 2005-06-09 23:50 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)
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