『スター・ウォーズ/聖地の罠』<ハン・ソロ3部作>1 A・C・クリスピン
2005年 08月 16日
『エピソード4』以前のハン・ソロの活躍を描く3部作の一作目で、合間合間で幼い頃の回想を盛り込みながら、非道な密輸業者の手を逃れたハンが、冒険とロマンスの紆余曲折の末に、念願だった帝国アカデミーに入学を認められるところまでを描いている。
『エピソード4』のほぼ10年前ということは時期的には、『エピソード3』と『4」の丁度中間あたり(ハンは『エピソード4』の頃のルークとほぼ同年輩ということになる)。この作品が発表されたのは『エピソード1』製作がスタートした1997年なので、<新三部作>全体の構想はまだ固まっていない時期のはず。その辺りを描くにはちょっと微妙なタイミングでもある。
結果的にこれといって大きな矛盾点はないが、実は『エピソード3』の初期稿では幼少期のハン・ソロ(9歳、ということは『エピソード1』のアナキンと同年輩。登場していたら誰が演じていたんだろうか?)が登場するという構想もあったので、そうなるとこの作品は成立しなくなっていたところだった。