【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『超人機メタルダー』(1987)

e0033570_0102692.jpg表向きは大企業のトップの顔を持ち、その影ではヨロイ軍団、戦闘ロボット軍団、機甲軍団、モンスター軍団という精鋭たちからなる4つの軍団を率いて、世界を表と裏から支配せんと企む帝王ゴッドネロス。それに敢然と立ち向かうメタルダーは、第二次大戦中に日本が密かに作り上げていた”超人機”。

赤と青に塗り分けられたボディーとサイドカー。メタルダー自体のキャラクターはキカイダーの影響が大で、実際『キカイダー』リメイク企画の転用だとの噂もあったが、レギュラーから人間のキャラクターを極力廃し、異形の者たちでハイレベルなドラマを展開したこの作品は、多くのファンの支持を得た。好評のうちに終了した「宇宙刑事」シリーズの後を受けたスタッフたちは、その人気に安住することなく、更なるステップアップを目指したのである。人間ではないもの、人間であることを捨てたものたちが繰り広げる倒錯的なコスチューム・プレイは、高い年齢層には強烈にアピールするものがあった。

e0033570_050345.jpgしかしながら途中で息切れしての路線転換は、この作品に対して様々な夢を抱いていたファンを嘆かせる結果となってしまったが、本来のターゲット層への配慮が足りなかったと受け取られしまいかねない思い切りは、諸刃の剣だったとも言えるだろう。
これはその過渡期に作られた劇場用作品。20分足らずの尺にもかかわらず、かなり充実した内容になっているのは最後の徒花と言えなくもない。
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by odin2099 | 2006-05-11 06:21 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
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